今日は休暇中のニュースで興味を引いたものを一つ。
ホールフーズの創業CEOジョン・マッケイが、彼が考える彼なりの医療制度改革案をWSJに掲載したのですが(8/11付け)、これに対して批判が巻き起こって論議を呼んでます。
オバマによる医療改革案は日本のように国家が医療保険を管掌する制度を導入しようとするものですが、これは最後の手段とすべきで他にやるべきことがあるとするのがマッケイ案で、8つの取り組み課題を挙げています。
これに対してネット上で激しい批判が起こって、ボイコット運動にまで発展してます。
対処するために同社はフォーラムにトピックを立てているのですが、いまのところポスト数は17900を数えてます。
彼の意見と周囲の反論についてはここではおき、ポイントは何かというと、年商80億ドル(約8兆円)という企業の社長がポリティカルな意見を詳細にしかも公的に述べるということが、良いのか悪いのか、ということにつきます。
かなり踏み込んだ意見ですから当然反論は出る。これが企業イメージのダウンにつながって売上に影響を与える可能性がある。
投資家サイドから彼をクビにしろという意見が出ているのですが、そういう論議を呼ぶことをする人間を社長にしていていいのかというロジックから来ています。
創業時代が終わった今、彼自身がリスクファクターになってしまったのかもしれない。
マッケイは型にはまらない奔放な人で、だからこそ巨大な企業を一代で創業できたわけです。またその彼のキャラクターを反映して、ホールフーズ自身がリベラルなブランドイメージを持っています。
ですから、こういう行動を彼が取ること自体がブランディングに寄与していると言えるかもしれない。
個人的には、マッケイまたやったかという感じで、こういう社長のそばで働くのって楽しそうだけど、でも疲れそうだな、なんてことを考えたのでした。
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