2009年10月26日
[プライベートブランド] 作業効率化の小さなヒント

昨日長期出張より戻りました。
先週後半はウォルマートニュースが一杯出てきましたが、もうあちこちで報道されてますからここではちょっとおきまして、ちょっと視点を変えまして、研修で私がどんな話をしているのかということに少しだけ触れようかと思います。

まずは、いい題材を動画に撮ったので、ビジュアルにお見せします。

店舗はファミリーダラー、1つ目と2つ目がプライベートブランド(PB)、3つ目と4つ目はナショナルブランド(NB)、5つ目は再びPBです。
両面をお見せしていますが、このうち、1つ目と2つ目(PB)、3つ目(NB)、5つ目(PB)は両方とも同じデザインですね。

なぜだか分かりますか?

前面を前に合わせるフェースアップという作業を軽減するためです。

つまり、PBを開発する時に、パッケージに印刷しなければならないデータに余裕がある場合、可能な限り同じデザインを両面に印刷し、店頭作業を軽減するということを考えているというわけです。

これによって、一箱について1秒間の作業が軽減される。
店員一人による一回の時間短縮は小さいが、これが積み重なり、そしてチェーンストア全体になると膨大な作業改善につながる。

そしてこういう小さい作業軽減の積み重ねが、日米の小売業界の生産性の違いにつながっているのだと私は考えています。
つまりアメリカのチェーンストアとはこういう思想があらゆるすべての業務の底辺に流れていて、その結果が日本よりも高い生産性として表出しているのだと言うことです。


ちなみにこのデザインは、ウォルマートやトレーダージョーズなどPBシリアルに導入している企業が多くいのですが、フレッシュ&イージーやファミリーダラーなどけっこういろんな商品を両面デザインとしている企業も存在します。

また今回はNBにも両面同じ印刷商品がありましたが、これはおそらくこの業態のために開発されている商品だからで、通常NBはこういうことはしません。

こういう話を私はセミナーでしています。

なおご参考までに、今回のセミナーでゲストスピーカーとしてお話しを伺ったのは、以下のような方々と内容でした。
・ウォルグリーンの前ビューティケア担当役員から、ウォルグリーンのビューティケア戦略について。
・元ウォルマートの幹部で、現在某メーカーの役員から、PDQの作り方とウォルマートの新戦略について。
・元某大手メーカーのブランドマネジャー、元3PMD企業社長で、現在メーカーの流通戦略コンサルタントの方から、メーカーの流通戦略について。


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鈴木敏仁 (11:16)
ペプシネックス



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