サムズクラブが1万1,200人をレイオフする予定であることを発表しました。トータル社員数が11万だそうなので、約1割にあたります。
そのうちの約1万人が店頭でサンプルするデモ販売をやっているパートタイマーで、残りの1,200人がおなじく店頭で新規会員を獲得する仕事をしているパートとなっています。
レイオフの理由は、デモ販は外部の専門会社にアウトソースするため、新規会員の獲得には別の有効な手法上がるから、となっています。先日10店舗の撤退を発表したばかりで、業績も競合のコストコと比べると良くないのですが、業容縮小のためのレイオフというわけではないようです。
デモ販は業界慣行としてもともと外部委託する領域でして、自前でやっていること自体が珍しいとも言える。ウォルマート本体はアウトソースしてますし、スーパーマーケット業界全体がそうです。
ですから今回の外部委託化そのものは驚くことではない。
またレイオフされたデモ販要員の多くはアウトソーサーに雇われる可能性が高そうなので、社内不安が起きるようなものでもなさそうです。
ただ、こういうリストラをどんどん進めていくアメリカの大手小売企業と、ほとんど進まない日本の大手小売企業を見比べると、暗澹とした気分に少々なります。組織編成の大胆な改革に取り組む大手企業って、あまり聞きませんものね、日本では。
もちろん、人をぽんぽん切ってしまうアメリカのやり方も決してほめられたものではないのですが。
さて話は変わりますが、先週末広島へ行ってきました。目的は写真の店舗を見るため。
この企業、作業に対する思想が根本から異なっています。簡単に言うと、日本の小売業が文系と体育会系で占められているのに対して、この企業は理系なんです。
流通業界って、アメリカもそうなのですが、ユニークな企業は田舎から生まれるのだという真理を再確認しました。
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