先週、サムズが不採算店舗10ヶ所を閉鎖する事を発表しています。サムズは600店舗を展開していますので、規模を考慮すると10店舗程度の撤退は普通のスクラップ&ビルドの範疇なのですが、今まで年間に二桁を閉鎖したことがなかったのでメディアがこぞって取り上げていました。
さて一週間後の昨日、今度はカテゴリー分類の再編に伴う人事の変更が実施されました。"食品&ビバレッジ"、"ヘルス&ウェルネス"、"テクノロジー&エンターテイメント"、"ホーム&アパレル"、"フューエル(ガソリン)、オート、タバコ、キャンディ"、の5つです。
もともとは、"雑貨"、"食品"、"ハードグッズ"、"ソフトグッズ"、"フューエル(ガソリン)を含むサービスビジネス"の5つでした。
よくある言葉を使うと、生活者視点でのカテゴリーの再編成、とでもなりましょうか。または、ライフスタイル分類、という表現が好きな方も多いかもしれません。
要は消費者ニーズに従って部門のくくりを変えたということです。
日本の小売企業はこれがなかなかできませんね。いまだに、衣食住、ですから、旧態依然としています。
ところでこのサムズの一連の変化は、本体ウォルマートのプロジェクトインパクトに連動しています。つまり同じ文脈でビジネスを変えようとしているんです。マーチャンダイジングを大きく変えていて、これが部門の再編成に影響してます。またプロジェクトポートフォリオと呼ぶ新しいプロトタイプも導入するなど、店舗オペレーションも変革のまっただ中です。
ということで、ウォルマートは本体だけではなくてサムズも変わりつつあるという話でした。
<追記>
来週講演があるため本日より日本に出張します。エントリーのリズムが崩れますが、ご容赦いただければ幸いです。
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