先週、P&Gが直販サイトをオープンさせるプランを持っていることをWSJ紙が報じました。P&Gの商品のみを販売するネット販売ビジネスで、サイトはwww.pgestore.com、まだ公開されおらず、近々オープンする予定のようです。
目的はリサーチ、またはマーケティング、消費者とダイレクトにつながることで何かを得ようとしているわけです。
名称は失念しましたが、P&Gは自社のビューティケア商品を売るサイトを以前持ってましたね。これはもう閉鎖されてます。またイギリスではネットスーパーに投資してます。
加えるに、以前エントリーしましたが専門店チェーンのArt of Shavingを買収したり、洗車ビジネスを買ったりと、消費者とダイレクトに接するビジネスは結構展開していまして、今回のプランはその延長線上にあると理解すると分かりやすいです。
つまりP&Gとしては珍しいことではない。
ただ日本も含めたメーカーの世界の常識に照らし合わせると、少々珍しいと言うことになるわけです。
P&Gはそういう企業です。
P&Gはエスノグラフィー的なアプローチをこの10年ぐらい強めてます。
簡単に言うと、消費者の生活の中にまで入り込んでその行動を深く理解しようとする手法で、調査を主体とする従来のマーケティング手法からさらに一つ突っ込んだやり方です。
CEOみずからが消費者の家に行って、消費行動を観察し、分析し、理解する。
P&Gは実はこれをやってます。
さらに、新興国では小売の店員として社員を派遣して流通を理解しようとまでしています。
つまりネット販売も含めた一連の動きはおそらくエスノグラフィー的な発想から出ているんじゃないかというのが私の理解なんです。
そしてこの手法を採用している小売企業がテスコ、ということになります。
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