2010年2月23日
[ウォルマート] 昨年の業績を発表、既存店成長率がマイナスへ

出張中の2/18にウォルマートが09年度の決算を発表しました。もうあちこちで目にしている方も多いと思うのですが、ここでもまとめておきます。

【米ウォルマート】
売上高2,582億2,900万ドル(前年比1.1%増)、営業利益高195億2,200万ドル(前年比5.2%増、既存店成長率0.2%減

【海外事業】
売上高1,001億700万ドル(前年比1.3%増)、営業利益高50億3,300万ドル(前年比1.9%増、

【サムズクラブ】
売上高476億1,000万ドル(前年比-0.4%減)、営業利益高15億1,200万ドル(前年比8.1%減)、既存店成長率0.8%減

【トータル】
売上高4,050億4,600万ドル(前年比1.0%増)、最終利益高143億3,500万ドル(前年比7.0%増)、既存店成長率0.3%減


トータルでは今年も増収増益で、しかも最終利益は7%増ですから、好調な決算と言うことができます。ただ懸念材料は既存店、マイナス成長となりました。ひょっとするとこの企業、通年で既存店の成長率が前年を割り込むというのは初めてのことなのではないでしょうか。

これが何を意味しているのか。


第4四半期も既存店成長率がマイナスだったのですが、食品と家電のデフレが影響したとしています。また通年のマイナスについては、一昨年の既存店が良すぎたと指摘。

つまりとりあえず経済環境を理由としているわけです。
でも、ひょっとすると在庫を減らしたリモデルストアも影響しているんじゃないかと。
在庫は減らすと売上も落ちます。
ちなみに期末の在庫は3.9%も減っています。


このリモデルの影響はさておき、経営数値の指標はどんどん良くなっているんですね。棚卸資産の回転日数、回転差資金、キャッシュサイクル、等々、数値はみんな良くなってます。

ざっくりと表現するならば、経済の不安定で収益が悪化しそうな中、財務体質は逆に強化されている、とでもなりましょうかね。
恐るべし、ウォルマート。


懸念材料は販売管理費率、とうとう19.5%となって20%目前となりました。
これはそろそろ下げる方向に持って行かないと、まずいんじゃないかなあ・・・と感じてます。

鈴木敏仁 (12:00)
ペプシネックス



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