アマゾンのキンドル、アップルのiPadと、電子書籍市場がにわかに賑やかになってきましたが、書籍チェーンストア最大手のバーンズ&ノーブルもnookというリーダーを昨年末に投入して市場に参入しています。
このリーダーを使って、店舗への来店動機を作るプロモーションを開始しました。名称はMore in Store。nookを持って来店したお客に対して、無線LANで店舗内だけでしか閲覧できないコンテンツを提供するというプログラムです。
コンテンツは書籍、毎週新しいタイトルを投入し、4週間サイクルで入れ替える。またインストアのみの値下げ販促や、無料コーヒーサービスなどもつけるようです。
バーンズ&ノーブルがアマゾンやアップルと唯一異なるのは店舗を持っている点です。このリアルな資源を活用してシナジー効果を上げようという試みということになります。
ただアマゾンと比べるとやっぱり出遅れ感はいかんともしがたいし、アップルと比べると機能やコンテンツの豊富さだけではなくブランドパワーなど総合力で勝てそうにない。
これからiPadが出てくると、市場は一気に二強状態へ流れて行ってしまうような気がします。
ただ少なくとも、店舗とブックリーダーを重ねて相乗効果を出そうとする取り組みはおもしろいんじゃないかと思い取り上げました。
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