数日前にウォルマートが大きな値下げキャンペーンを開始したという話をエントリーしました。
ところが、でも総体としての価格は下がっていない、という証券会社のアナリストによる調査結果をNew York Post紙が報じました。
ウォルマートのグローサリーの価格は、現在仕掛けている値下げキャンペーンにもかかわらず2月から2.3%上昇している。さらに1月から2月にかけては1.9%上昇していた。
31アイテムのバスケット価格比較です。
一方比較対象としてホールフーズでも価格調査を実施、こちらは12月以来5%価格を下げている。
つまり、低価格のウォルマートが上へとずれ、高価格のホールフーズが下へとずれ、価格が真ん中へと近づいているという論旨です。
もちろんもともと価格差がかなりありますから、近づくと言っても方向として真ん中へと向かっているという意味に過ぎません。
一般的なマススーパーマーケットと価格比較した場合、ウォルマートは12%安く、ホールフーズは14%高い、という調査結果をこのレポートは付け加えています。
さてこの話、本当だとしたらきわめて興味深いですね。
総体としての価格を上げつつ、ドカンと価格販促をかけて安さを訴える。
最終的には、販促かけたにも関わらず、でも総体として下がってはいない。
実に巧妙な価格戦術です、これは。
ウォルマート、奥が深いです。
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