HEバットが本拠地のサンアントニオでウォルマートにシェアを奪われつつあるという記事を業界誌で見つけました。おもしろいので紹介します。
まずは順位とシェアのランクから。
1、HEバット、53店舗、53.0%(53.4%)
2、ウォルマート、20店舗、23.9%(23.3%)
3、コストコ、3店舗、6.4%(6.2%)
4、ターゲット、6店舗、4.7%(4.6%)
5、サムズ、5店舗、4.0%(4.0%)
オリジナルはこちら。
サンアントニオのグローサリー市場シェア
昨年に比較すると、HEバットが落として、その他の3社が上げているという図式です。
HEバットはサンアントニオのダウンタウンに本社がありまして、ここは同社のドミナンスエリアです。私の記憶では10年前は60%を超えていたように思う。さらに前は70%近かったんじゃないでしょうか。
ですから50%台にまで落ちているのを知って、驚いたのでした。
当然のことながら、落としているシェアの大半はウォルマートに取られてます。
数年前、HEバットの店舗オレペレ-ションの方とサンアントニオの店頭で話をする機会があったのですが、改装コンセプトの主軸は対ウォルマートで、いかに店頭作業を効率化するかがテーマだと力を込めていました。
"ウォルマートとの競合は不可避だ"と、さらりと言っていたのが印象的だった。
でも少しずつシェアを奪われているわけです。
過去、HEバットはドミナンスを脅かす企業に対しては牙を剥いて戦い抜いて負けなかった歴史があります。具体的にはアルバートソンズとクローガーが敗退している。
だから、ウォルマートの健闘には誰もが驚くというわけです。
一定商圏で50%超というシェアは日本ではあり得ませんけどね。
アメリカではよくある話ではあります。
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