2010年9月28日
[バーンズ&ノーブル] 委任状争奪戦に決着

創業経営者レオナルド・リッジオと、投資家ロン・バークルの間で争われていた委任状ですが、本日株主総会が開催されてリッジオ側(つまり会社側)が議決権行使の委任を受けたことが分かりました。
情報によると、リッジオ側が44%、バークル側が39%で、けっこう接戦だった模様。

これでポイゾンピルが維持されることになるので、バークルは20%を超えて株式を買い増すことが難しくなりました。
ちなみに現在のバークルの持ち株比率は18.8%だそうです。

この結果、今後はリッジオが以前コメントしていたバイアウトへ進む可能性が高くなってきました。たぶん投資グループを組んで、ここにリッジオが参加して、資本を買い取るということになるのでしょう。


実は私はバークルがバーンズ&ノーブルの株を買い始めたときに、おもしろそうなのでわずかながら尻馬に乗って株を買ってまして、この二週間ぐらい、バーンズ&ノーブル側と、バークルの投資企業ユカイパ側と、双方から株主としての私に連日手紙が届き、電話攻勢までかけれられて、委任状争奪戦とうものを目の当たりにしてました。
書面の内容もけっこう激しくて、第三者として野次馬的におもしろかった。

個人的には、バーンズ&ノーブルはこの10年ぐらい経営を完全に誤ってきてまして、つまりすべてにおいてアマゾンの後塵を拝していて、そろそろリッジオは退くべきだと思ってるんですね。
でないと、バーンズ&ノーブルは相変わらず古いリッジオの経営スタイルの影響を受け続けて、変わることができなくなってしまうような気がする。
ですからバークル側に委任してました。


次の興味はバークルがどう動くかです。
株価は落ちていて売りづらい。このまま大株主としてしばらく残って文句を言い続けるのか。リッジオによるバイアウトで高値がつけば、それで出口、ということになるのかもしれませんね。

鈴木敏仁 (01:36)

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