2010年11月 3日
サンフランシスコ市のハッピーセットおもちゃ禁止条例

小売業界のニュースではないのですが、面白いので取り上げます。
サンフランシスコ市の議会がおまけつきの子供向けメニューの禁止条例を決議しました。市長の拒否権が発動できない票数なので、ほぼ発効されるようです。
発効されるのは来年の12月。

マクドナルドのハッピーセットが俎上に上がっていて、メディアも"マクドナルドのハッピーセットが禁止に"という書き方をしているのですが、これは分かりやすくシンボル化するためで、別にマックの特定メニューだけが禁止になったわけではありません。

子供にアピールするための無料のおもちゃのおまけがついいて、ミールとドリンクの総カロリーが600以上、そのカロリーの35%以上が脂肪分から来ているセットメニューを禁止するというのが、具体的な条件です。


こういう条例が可決されるという点に、アメリカ社会の病巣というものを見出さざるを得ません。
メニューの成分に規制をはめざるを得ないアメリカ、ですね。
日本ではちょっと考えづらい。


よく言えば質素、悪く言えば貧困なアングロサクソンの食生活をアメリカ人は総体として持っている。
これに簡便なファストフードが乗っかってしまった。
もともと食=健康という意識が希薄ですから、決して健康に良くはないファストフードがあっというまに社会を席巻した。
開拓時代に大量食いの文化が根付き、アメリカ人が大好きな高カロリーの炭酸飲料類がこれに拍車をかける。

だから肥満社会ができあがってしまった。
そして肥満が医療コストを押し上げつつある。


本来は親が子供に教えるものですよ。
それがないから、規制を加えざるを得ない。


大きな大きな病巣だと思います。

鈴木敏仁 (04:23)

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