先週のニュースですが、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットがヘンリーズ・ファーマーズ・マーケットを買収するという発表がありました。
両社がくっつことで売上高は10億ドルを超え、ローカルの新興フォーマットから一躍メジャーなレベルへと飛躍することになります。
店舗数は98店舗。
この二社、実はおもしろいいきさつがあります。
ヘンリー・ボニーという人が創業したオーガニックスーパーマーケットがヘンリーズ・ファーマーズ・マーケットで、1999年にボニー一族がワイルドオーツに会社を売却。
ワイルドオーツがホールフーズに買収されたときにFTCからの指導でヘンリーズをスピンオフ、買収したのがスマート&ファイナルを持っていた投資企業のアポロマネジメント。
一方、ボニー一族が売却した資金を元手に再び創業したのがスプラウツ。
つまり、自分たちが売却した企業を紆余曲折したのちに、また買収して手に入れたということになります。
こういう野次馬的な興味はおいて、スプラウツのフォーマットは実におもしろいです。店作りコンセプトはファーマーズマーケット、つまり産直販売所なんですね。
普通のマススーパーマーケットと競合し、高価格帯のスペシャリティスーパーマーケットとも競合し、さらにリミテッドアソートメントストアのトレーダージョーズとも競合していて、つまりポジションが非常にユニークなのです。
スプラウツ・ファーマーズ・マーケットが拡大基調に
この記事を書いたのは2006年、まだ18店舗の時点で注目していたのですが、やっぱり伸び始めてます。
コメントする