ウォルグリーンがネット販売のドラッグストア・コムを買収することを発表しました。買収総額は4億2,900万ドル。
ドラッグストア・コムはライトエイドとパートナーシップを組んでおり、ネットで注文した調剤をライトエイドの店舗で受け取る、ライトエイドの商品をネットで販売する、といったサービスを提供していました。
ただ昨年の7月に調剤部門をバイオスクリプト社に売却してまして、今は調剤以外のHBCのみの販売となっています。
1999年の創業以来黒字を計上したことがないと資料にはあって、決算資料をざっと見てみましたが少なくともこの5年間は赤字です。バランスシートとキャッシュフローだけで上場を維持し続けているわけで、典型的なネット企業と言っていいんじゃないでしょうか。
誰かに買収されるのを待っていた、と言えるのかもしれません。
ウォルグリーンの短期的な目的はドラッグストア・コムの顧客の獲得にあるのですが、まずはネット販売のボリュームを上げて、今後はリアル店舗とのシナジーを上げて行くという長期的な目的もあるようです。
すでにスマートフォン用のアプリを公開していて、。調剤をアプリから注文できたり、調剤ができたら携帯メールで通知を送ったり、といったサービスを始めています。
リアルとネットをいかにシームレスにつなげていくかがこれからの課題で、今回の投資もその一環ということになります。
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