ウォルマートは自社の販売データをニールセンやIRIに対して提供することを2001年に中止しているのですが、再開することが明らかになりました。
発表されたのはニールセンへのデータ提供再開で、IRIとも提供についてほぼ合意に達しているようです。
米国小売業界のシンジケーテッドデータにウォルマートの販売データが久しぶりに含まれるようになるというわけですね。
この戦略転換が示唆する意味は小さくないと思っています。
2001年にデータ提供をやめたとき、競合企業に恩恵が大きく自社にはあまりないからと理由を説明していたと記憶しています。
つまり強い我々になんでデータを供給する必要があるの、そんなデータなんて無くても売れてるよ、という感じですね。
ところが一転してデータの提供を再開すると言うことはその意識が変わったことを示しているわけです。
長いこと既存店成長率が上向かないことと無縁では無いでしょう。
経営層が大きく入れ替わってしまったというのも影響しているのかもしれませんね。
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