ウォルマートが2011年度の業績を発表しました。
とりあえず、売上高と既存店成長率を。
【売上高】
連結売上高:$264,186(5.9%)
米国事業:$264,186(1.5%)
海外事業:$125,873(15.2%)
サムズ:$53,795(8.8%)
(売上高単位は100万ドル、カッコ内は前年比)
【既存店成長率】
米国内連結:0.9%
米国事業:0.2%
サムズ:5.1%
売上高は5.9%増ですが、その多くを海外とサムズが引っ張っていて、米国内の1.5%増はインフレを考慮するとおそらくフラットではないかと思います。既存店成長率はかろうじでプラスですが、これもインフレを考えると実質的にはプラスではなく、限りなくフラットに近いマイナスといったところではないでしょうか。
歳末を含む第4四半期については、米国内ウォルマートの既存店成長率は1.5%のプラスでした。四半期ベースで9回マイナスを続けた後に、今回で2回連続でプラスとなったわけです。ただプラスにはなったもののアナリストの予測を下まわっていて、論調はネガティブな意見が占めています。
個人的には歳末商戦開始日のブラックフライデーに異常なほどの混雑を見ており、ウォルマートの強さを実感したものなのですが、それがそれほど数値に反映されてはいないようです。
お客はウォルマートに来ている。
ただ客単価が増えない。
といったところでしょうか。
米国内ウォルマートは大型低位株のような存在になってしまって、飛躍的な売上アップはもはやないと私は思っているのですが、今回の数値はそれを表しているように感じています。
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