スキャンエラーとは、棚の上の価格とレジでの価格が違っていることを意味した業界用語。
あってはならないことですが、しかしながら往々にして発生してしまうものですよね。
アメリカではこれをお役所が監視しているのですが、カリフォルニア州の法務長官がウォルマートに課徴金を求めて裁判所に書類を提出しました。
金額は200万ドルです。
ウォルマートは2008年に同じスキャンエラーで140万ドルの制裁金を課されているのですが、同じ事を繰り返してしまったようです。
[ウォルマート] スキャンエラーで140万ドルのペナルティ支払いに合意
これ、役所が見張っているという点に興味を引かれています。
当然のことながら税金を使ってフィールド人員を雇って価格調査を実施するわけですが、制裁金が入ってくるからコストは埋められるし、たぶんそれ以上のリターンがあるはずですよね。地方自治体の収入を補うというわけです。
市民が損をしている分を自治体の収入として吸い上げる、という言い方もできます。
こういうことをやっていると言う話は日本では寡聞にして聞かないですが、小売企業としては気づかれると困る制度かもしれませんね。
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