ユニクロが米国内を対象としたネット販売サイトを10月をメドに開発する準備をしていると広告業界のメディアが報じました。2020年までに売上高100億ドル、そのうちの20%をネット販売とするのが目標としています。
リアルの前にネットでの存在感を増す、という戦略でしょうかね。
認知度を高めるという戦略的観点からは、今の時代おそらく正しいアプローチではないかと思います。
ユニクロは現在マンハッタンに旗艦店舗を2つ、サンフランシスコやロサンゼルスなど大都市への進出がすでに決まっていて、アメリカでの事業展開を強化しつつあります。
ここで余談です。
あと8年間で100億ドルというのは、無謀とも言える数値目標かなと。
例えば、H&Mの米国内売上高は96億9100SKE(スウェーデンクローナ)で、ドルに換算すると14億3900万ドル。233店舗なので、一店舗当たりおおよそ600万ドルぐらいの売上高と言うことになります。日本円にするとだいたい5~6億円ぐらい。アパレル専門店の一店舗当たりの年間売上高としては、まあ、このぐらいが妥当な数値かなと。
で、ユニクロのリアル店舗の目標数値の80億ドル(100億ドルの80%)をこれで割ってみると、1,333店舗が必要となる。
アメリカでは、アパレル専門店の店舗数の上限はだいたい800店舗ぐらいじゃないかと思ってます。4桁は非常に難しい。
つまりこの上限を8年間で突破するか、または1店舗当たり1,000万ドルを超えるような超繁盛店を8年にわたって増産するか、どちらかを実現するというわけです。
これはもう、お手並み拝見としか言いようがないですねえ・・・。
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