アマゾンが創業62年のアバロン・ブックスという老舗の出版社を買収しました。買収額は未公開、約3,000タイトルを手に入れることになります。
目的は電子化、アバロンにはまだ電子タイトルは無いようなのですが、今後数年かけて電子化を進めるとしています。
アマゾンは自らが出版事業を所有しています。名称はアマゾン・パブリッシング、売るだけではなく、作家と契約して出版するという本格的な出版ビジネスを展開している。今回の買収はそのてこ入れが目的となります。
自分で出版までしてしまう理由は、流通のコントロールにあります。アマゾンが市販価格に対して強い影響力を持つようになってきたことに対して大手出版社が警戒を強めていて電子化を拒むといった対抗手段を講じており、アマゾンはそれならば自分で出版してしまい自分ですべてをコントロールしてしまおうとしている。
アメリカの書籍流通はいま大変な勢いで変わっているのですが、今回の買収はその変革の流れの一つということになりますね。
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