シンクタンクが消費者のガソリンスタンドの好みについての調査レポートを発表しました。
(Market Force Intelligence、N数は4,500人)
・56%がガソリン会社によるスタンドを利用、リテーラーのスタンドを利用するのは32%
・好みのスタンドは、シェル、コストコ、クローガー
・普通のガソリンスタンドは店舗数が多く利用度が高いことを考え、人気度と店舗数を計算で勘案すると、人気のあるスタンドはコストコ、クローガー、サムズ、ヘス、シェルとなって、上位3つをリテーラーが占める。
小売各社はガソリンをロスリーダーとしていますね。とりわけコストコやサムズはもともと荒利益率が10%程度という数値構造を持っていますから、通常のガソリンスタンドが価格で勝負できる相手ではない。
一方セルフが当たり前のアメリカにおいて価格以外で差別化するのは難しく、つまりガソリンはほぼコモディティ化していて、56%が大手ガソリン会社ブランドのスタンドを利用すると答えているとしても、利便性で選んでいるだけで、シェルとかヘスと言ったブランドで選択しているわけでは決してない。
だからこそ大手小売企業は来店動機の一つとしてガソリンを積極的に導入していて、その結果がこのレポートに現れているというわけです。
ガソリンは買い物ついでに小売経営のスタンドで、が当たり前の時代となってきました。
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