先週後半あたりからスーパーバリュに関する記事が増えて来ているのですが、いまのところ三者に絞られたような印象です。
解体せずに丸ごと買収したいサーベラス、セブアロットのみ欲しいKKR、ホールセール事業のみ買いたいC&S。
交渉が進行していることをうかがわせます。
仮にサーベラスが丸ごと買収したとしても、買収後に解体して一部を売却する可能性が高いと思ってまして、けっきょくはバラバラになるんじゃないでしょうかね。
興味を引いたのはウォールストリートジャーナルの記事。
2006年にアルバートソンズが資本を売却したときに、不採算店舗650店舗を買収したのがサーベラスを筆頭とする投資シンジケートでした。
この投資グループが持つアルバートソンズは、業界ではアルバートソンズLLCとしてスーパーバリュのアルバートソンズと区別しているのですが、200店舗まで縮小してどうやら採算に乗っている模様。さらに投資グループはかなりの利益を上げているようなんですね。
こういうのを、サルベージとでも呼べば良いのでしょうか。
ここで再びアルバートソンズを買収して両者をくっつけることができれば、双方別々に運営するよりもよほど効率は良いわけですから、サーベラスには買収する大きな理由があるということになります。
サーベラスがスーパーバリュを買収するとアルバートソンズが再統合されるという話を以前ここでエントリーしたことがありますが、単なる机上の空論ではなく現実的なディールとして進み始めているようです。
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