食品メーカー大手のコナグラフーズがラルコープの買収で合意したと発表しました。買収総額は50億ドル、両社合算の年商は180億ドルで1位のクラフトに次ぐ規模となります。
コナグラは1年以上にわたってラルコープとバイアウトについて交渉してきました。何回かオファーを蹴られているいるので念願の買収が成立したと言ったところです。
アクティビスト型の投資企業がラルコープの株を積み上げて大株主となり資本売却を促していたという背景もあるようです。
ラルコープは全売上高をプライベートブランドが占める上場企業。一方のコナグラの年商に占めるPBの比率は25%で、合わせることでPBの規模を拡大して強化しようというのが狙いですね。
ニールセンによると食品PBの市場比率は22%で2007年の18.4%から大きくシェアを伸ばしているのですが、ここ数年伸びが鈍化していているのが現状で、てこ入れを図ろうというのがコナグラの思惑と言うことになります。
ラルコープはNBを持たずPB生産だけで年商43億ドルを稼ぎ出す上場企業で、このようなPB専業企業の存在が米小売業界のPB開発を支えているわけです。
日本にも同じような企業が誕生し成長することがあるのか、ということをよく話すことがあるのですが、NBメーカーのコナグラに買収されたことでネタが一つ消えてしまったことになりますね・・・。
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