正式なCEOの席がしばし空白だったラジオシャックがウォルグリーンからの人材招聘を発表しました。執行副社長でマーチャンダイジング責任者のジョセフ・マグナッカが、業績悪化で存続すら危ぶまれ始めているラジオシャックのCEOに就任することになりました。
このニュースには驚かされました。
先週、マグナッカは上級副社長から執行副社長へと昇進したばかりなのですよね。
ただの推測ですが。
ラジオシャックから打診がありマグナッカがそちらに傾いたが、ウォルグリーンが引き留めるために昇進させた。しかしマグナッカは移る方を選んだ。理由は、ウォルグリーンには内部昇格を優先させる社風があり、外部から来たマグナッカにはウォルグリーンでのCEOの可能性がなかったから。
マグナッカはもともとカナダのロブロウの幹部でした。投資会社がデュエインリードのてこ入れをしたときにロブロウを引退していたジョン・レデラーに再建を頼み、レデラーが引き抜いて連れて行ったのがマグナッカで、だからデュエインリードが作ったマンハッタンのデモンストレーションストアはカナダテイスト(またはヨーロッパテイスト)がしてアメリカにはないおもしろさがあるわけです。
ウォルグリーンによるデュエインリード買収で本体へ移り、この人がウォルグリーンの業務改革の一翼を担ってきました。
だからウォルグリーンとしてはやめて欲しくないはずなんですよね。
ここで、マグナッカが絶滅危惧種に近いラジオシャックに行くというのは火中の栗を拾うようなもので、なぜ? という疑問が当然ながら沸いてしまうわけで、だから既述のようなストーリーを推測してしまうわけです。
アメリカは人材の流動性が高いですから、こういうなにかと憶測してしまう人事が少なくないです。
2013年2月 8日
[ラジオシャック] ウォルグリーンのジョセフ・マグナッカをCEOに
鈴木敏仁 (12:59)
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