ネット販売で買われた商品の宅配に店舗に来ているお客を活用するアイディアをウォルマートが検討していることをメディアが報じています。
ウォルマートはデリバリーコスト削減のためにネット販売によるオーダー商品を店舗から発送する実験を25店舗で実施しています。発送元をデリバリー先に近づけようという試みで、店舗を持たないアマゾンに対するアドバンテージを狙っています。
今年中に50店舗に拡大予定で、将来的にはさらに広げてゆくとしているのですが、ここで宅配業者を使わず、店舗に来ているお客を募って買い物の帰りに配達してもらいさらにコスト削減をはかってみようというコンセプトです。
TaskRabbitの宅配版、Zipmentsの店舗版、といったイメージのようですね
こういう場合、デリバリーを請け負う人による万引きや遅配を心配するのが普通だと思うのですが、それよりも最大の課題はデリバリーする人のライセンスや保険をどうするかだそう。
地域によっては宅配業者にライセンスが必要だったり、商用商品の宅配には保険加入を義務づける規制があったりするからです。
ウォルマートの担当者は、まだコンセプト段階なので実施するのかどうかは現時点では分からないとしているのですが、こういうことを検討すると言うこと自体、ウォルマートらしいというか。
イノベーションを起こすには、こういう斬新なコンセプトの積み重ねが必要になります。
考えてみたら、日本の小売企業にR&D的発想って乏しいですよね。
大手企業だけでも良いのでR&D部門があっても良いのではないでしょうか。
2013年3月28日
[ウォルマート] 商品宅配の"クラウドソーシング"を検討中
鈴木敏仁 (02:53)
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