2013年5月18日
[アバークロンビー&フィッチ] 対象顧客サイズからもれた人たちからの批判

アバクロは対象とする顧客層を絞りきっています。ファッションに敏感な若年層ですね。
そのためサイズも絞っていて、XLがないそうです。スタイルの良いクールな若者がターゲットですから、肥満体サイズは必要ないということのよう。

CEOのジェフリーが2006年にファッション雑誌の取材にこのあたりのことを語り、「我々が排他的だと言われれば、まったくその通りだ」と答えているのですが、これを掘り出して問題視する人が出てきて、change.comで「全員が公平に着ることができるように大きなサイズをアバクロに作らせよう」という嘆願書をポスト、これをみたハフィントン・ポストのブロガーがCEOに公開質問状を掲載したのが先週のこと。

アバクロはしばし静観していたのですが、口コミでけっこう広がりだんまりを決め込むことは得策ではないと考えたのか、ジェフリーが「言葉の選択を誤ったかもしれないことを後悔している、差別やいじめといったものに我々は100%反対する」とコメント。
謝罪はしていませんし、サイズ戦略を変えるつもりはないとしていて、何も変わらないのですが、とりあえず火消しに努めたという印象です。

対象顧客を絞るというのはあたりまえの戦略ですよね。
サイズがなくて着ることができないならばダイエットするのが先とも言えますし。
しかしだから無視する、というわけにもいかない。
こういうくだらない批判に対しても誠意を見せないと、ネット時代のいまは燎原の火のように批判が広がってブランに傷が付く可能性があるということを、このニュースを読んで強く感じたのでした。

鈴木敏仁 (08:01)

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