バーンズ&ノーブルが第4四半期と通年の業績を発表したのですが、あわせてヌック事業の戦略を転換しタブレット端末から撤退することを明らかにしました。
ヌック事業の通年の売上高は7億7,600万ドルで16.8%減、デバイス売上高は減ったがコンテンツ売上高は16.2%増、ただしコンテンツはデバイス不調の影響を受けて第4四半期に8.9%減でした。
この結果により、電子ブックの販売は継続するが、タブレット端末からは撤退することを決めたというわけですね。
資料を読み込むに、赤字でも売り続けてシェアを増やすという資金力に欠けているというのが撤退の理由のようです。
つまり逆に言うと、アマゾンはたぶん赤字か利益なしで売り続ける余裕があるということになります。
アマゾンは検索推奨エンジンやフルフィルメントの技術が業界標準よりも高いとされてますが、その土台となっているのが潤沢なキャッシュです。
投資できなければ技術も進化させられません。
この潤沢なキャッシュの元になっているのは...最近私が立てていた一つの仮説が正しいと言うこと分かりまして、キャッシュリッチな理由が判明しました。
普通の小売モデルではないですね、アマゾンは。
これについては最近セミナーでは話し始めているんですが、どこかで書くかもしれません。
バーンズ&ノーブルは書籍チェーンで普通のリテールモデルですから、普通に対抗して勝てるわけがない。
ヌックはマイクロソフトが買うという話がありましたが、デバイスからの撤退で可能性はかなり低くなったんじゃないでしょうかね。
連結の業績も良くないですし、けっこう大変なところに来ていると思います。
2013年6月27日
[バーンズ&ノーブル] ヌック事業の不振でタブレット端末から撤退
鈴木敏仁 (06:58)
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