ウォルマートが米国内全社員(約130万人)の同性配偶者に対する健康保険の適用を開始すると発表しました。
アメリカは州によって法律が異なっていて、今までは州の法律に従っていたが今後は一律全員に適用する、としています。
最高裁が結婚を異性間に限るとした法律を違法とする判決を下したのが6月のことで、ウォルマートの今回の修正はその影響かと思います。
メディア記事によると、フォーチュン500社のうち昨年の時点で3分の2が同様の福利厚生プランを持っていて、これは96年の28%から急増しているのだそうです。
同性結婚の話はすべて、遺産、税金、保険といったお金が絡む問題なんですよね。
一緒に住んでいるのだから、異性結婚に与えられる優遇措置を同性結婚にも与えられるべきだという論旨です。
アメリカではキリスト教信者のとくに保守派が同性結婚に反対の立場で、いまも軋轢が起きているようです。
例えばウォルマートがそう決めたとして、結果として保険料が上がったら、キリスト教保守派の社員は納得しない。
というような問題が起こる可能性があります。
ところでつまらない話ですが。
このニュース、ほとんどのメディアが「ウォルマートはドメスティック・パートナーに対して健康保険を...」と報じていて、当初はドメスティック=米国内、パートナー=サプライヤー、と読み、何を言っているのかよく分からず、ドメスティックが家庭内を意味していることに気づくまで少々の時間がかかりました。
ゲイやセイムセックスという表現を避けて法的で公的な表現を使っているわけですが、非常に英語的な言い回しですよね。
日本語で「家庭内パートナー」と表現しても、同性結婚の話だと気づくことはないでしょう。
2013年8月28日
[ウォルマート] ゲイカップルの配偶者に健康保険を適用
鈴木敏仁 (01:20)
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