日本でふと楽天の記事が目について東洋経済を買いました。
これがネット上で公開されている記事です。
ネット通販王国・楽天市場の変調
全文は公開されていませんが、おおよそ言いたいことは分かると思います。
これを読んで感じたのは、楽天の価格戦略はリアルにおけるハイローのスキームそのままじゃないか、ということです。
ハイローの麻薬性をこの記事はとても良く表現しています。
アマゾンの一日の売価変更の回数はトータルで250万回だそうですね。
ダイナミックプライシングと呼ばれます。
競合の価格を絶えずモニターして、競合が変えると、それに合わせて即座に変えるということをする。
また商品をチェックしている人の購買履歴や行動によっても価格をダイナミックに変える。
当然時間セール等の短期セールもやってますが、楽天のようにこれのみに依存するということはしない。
これがネットでいま進化しはじめている価格システムです。
ホームページのUIコンセプトの古さ、モバイル対応の遅さ、そしてリアル型プライシング。
楽天が変調しているのは自明の理なのではないかというのが私の感想なのでした。
ちなみにアマゾンは損益計算書ではなくキャッシュフローを最重視する経営戦略を取っているのですが、これを本質から理解し行動できる小売企業の経営者は楽天も含めて少なくとも日本にはいないと思います。
だからアマゾン(というよりもベゾス)は赤字を計上しても平気なんです。
この点においてアマゾンは恐るべき小売企業なのです。
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