ウォルマートのEコマースの責任者、ニール・アッシュがスイスで開催されたカンファレンスでインタビューに応じ、アマゾンのサービスレベルに2年以内に追いつくと答えたようです。
ここで言うサービスとはフルフィルメント能力のことですね。
そもそもDC(配送センター)とFC(フルフィルメントセンター)は仕組みがまったく異なるものです。
アマゾンももともとはウォルマート出身者の力でDCを運営していたんですが、ある時点から効率的ではないことが分かって、自力でFCへと転換していった経緯があります。
ウォルマートが持っているノウハウはDCをベースとしていますから、これをFCとするのはそうそう簡単ではないと思います。
フルフィルメント専用のセンターをすでに1ヶ所オープンし、あと1つオープンさせる予定ではあるのですが、数が少ない。
ウォルマートが模索しているのは、店舗とDCをベースとした既存のインフラを活用しながらアマゾンレベルに追いつくことであり、FCが少ないというのは理解できます。
ただそうするとアマゾンとはまた異なる新たな(ひょっとするとさらに複雑な)仕組みを作ろうとしているわけで、2年でほんとうに追いつけるのかどうか。
今言えるのは、今後を見守りましょう、でしょうね。
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