クラフト専門ディスカウントストアチェーンのマイケルズにデータ漏洩の可能性が浮上しました。
現在連邦政府機関とセキュリティ会社が調査中、リリースされたのはここまでで詳しい状況はまだ分かりません。
1,200店舗を擁する中堅企業で客数も多いでしょうから、もし漏洩したとなると被害規模はニーマン・マーカスを超えることでしょう。
さらに拡大するかもしれないという予測が現実となりつつあります。
ところでダラスの地方紙がこの件について記事を書いているのですが、ウォルマートとクローガーが「次世代型のICカードはいつでも使用できるのだが、金融機関によるサポートでインフラが変わる必要がある」という広報のコメントを引用しています。
つまり転換が遅い責任は金融機関側にあるということを暗に表明しているわけです。
ドミナンス状態にあるビザとマスターが現状のインフラで満足し投資する価値を見いだしていないという印象が強いのですが、ドミナンスによる高い手数料に嫌気がさした小売側が金融機関と対決姿勢を取っているため、双方に会話しながら協力する姿勢がまったくないというのも理由の一つだと思っています。
おそらくこれをきっかけとして決済システムは変わりはじめるのでしょうが、金融側の対応が遅そうで時間がかかると予想されてます。
ちなみにアップルのティム・クックが決済システムについて言及したようですね。
セイフウェイとジャイアントイーグルがiBeaconsによる位置情報サービスを導入
たぶんこれのことだろうと思います。
これからのアメリカの決済システムは、こういった新型が今回の事件をてこにして普及するのかどうかが焦点になってくるんじゃないでしょうか。
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