2014年4月25日
プライム・パントリー、業界に先駆けるアマゾンの脅威

アマゾンがグロサリーカテゴリーでプライム・パントリーという新しいプログラムを導入しました。
サイズが4立法フィート(1.21立法メートル)、または重さが45ポンド(20.4キロ)までという条件で、箱に商品を詰め込み、配送料5.99ドルで購入できるというプログラムです。対象商品はグローサリー、グローサリーには非食品も含まれますので、洗剤やシャンプーリンスも買うことができます。

商品を買うと、箱の~%、と表示されるようですね。
これが積み重なり、100%を越えると、2つ目の箱になる。
5.99ドルは一箱あたりなので、お客はどの商品を詰め込むかを勘案しながら買うことになります。

お客にとってのメリットは、例えば注文の最小単位が6つといったバルクでしか今まで買えなかった商品を、一つずつ買えるようになるということにあります。
最小単位が大きかった理由は荒利益ですね。
グロサリーは荒利益率が低めですからまとめて買ってもらわないと配送料を安くでず、そういうアイテムがたくさんあります。
これを解消するのが今回の新プログラムです。

これに定期購入プログラムの"サブスクライブ&セーブ"、先々週紹介したアマゾン・ダッシュ、そしてアマゾンフレッシュの3つがこれから絡んできますよね。

こういう業界に先駆ける新たな一連の取り組みが、将来的には大きな成功につながって行きます。
成否はここではおいて、業界に先駆ける新しいプログラムを開発し続けるこの姿勢が素晴らしい。
本来はスーパーマーケット企業がやらなければならないことだと思うのですが、完全においてかれていますよね。
この点、日本もアメリカも状況は変わらない。

アマゾン恐るべし、です。


ところで、今週号の週刊東洋経済の特集、「小売激変」に私の署名記事が掲載されています。
61ページの「ウォルマートもオムニで変身中」
いつもは業界誌ばかりですが、たまにこういうことがあります^^

鈴木敏仁 (01:25)

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