ウォルマートが先週株主総会を開きました。同社の株主総会は企業戦略を詳しく説明する場というよりも株主や社員に対して自社のパフォーマンスをアピールする場となっていて、何か特に目新しい情報を得ることは例年あまりありません。
ただEコマースについての言及が多かったようで、現在の業界のトレンドを反映したものでした。
このEコマースですが、今年度のネット販売の売上高予測が13億ドルであることを明らかにしました。
この数値はもともと出ていたものなので、再確認みたいなものですね。
昨年度が10億ドルなので30%増、この伸び率はEC市場の伸び率やアマゾンを上回っているので、決して低い数値ではありません。昨年の連結売上高4760億ドルの3%程度しか占めていないのですが、比率が小さいのは分母が大きいからで、13億ドルというのはやはり大きな売上高だと思います。
日本円にすると1兆円を超えているわけで、ネット販売単体ですでに日本の上位小売企業並みというわけです。
昨年度のEリテーラーランクでウォルマートはステープルズに次いで4位なのですが、おそらく今年はこれを抜いて3位となるでしょう。
ちなみに前回のエントリーで書きましたが、大手小売企業によるネット販売は、売上高で3位、比率で1位のステープルズがやはり最も規模が大きく、その次がウォルマートです。
日本ではメイシーズが進んでいるということになっているようですが、やはり理由が分かりません。メイシーズのネット販売比率は14.9%と比較的高いのですが、ギャップが14.0%、ノードストロム13.9%、Lブランズ15.1%、ニーマンマーカス22.2%等々と比べると突出しているというわけでもなく、根拠がよく分からないというのが私の正直な印象であります。
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