ダラーゼネラルがファミリーダラーに提案していた買収額を引き上げました。
ひと株当たり80ドルで総額は91億ドル、当初は90億ドル(ひと株当たり78.50ドル)だったので1億ドルの値上げですね。
また独禁法に抵触しないよう売却する予定店舗数を700から1,500店舗に引き上げ、万が一買収が認められなかった場合は5億ドルの違約金を支払うという付帯条項もつけてます。
もし拒否された場合は敵対的な買収へと切り替える可能性もあるという警告付きなので、ダラーゼネラルはかなり本気ですね。
ファミリーダラーは、修正提案を検討するが、現段階ではダラーツリーからの買収提案を受けるという決定を変えていない、としています。
この件はさておき。
まったく別の資料なのですが、"ファミリーダラーの買収に動かないウォルマートに多くの投資家が驚いた"、という文言があって、ああおもしろいなあと。
買収しない理由の一つとして、ファミリーダラーの規模がウォルマートにとっては小さいからだ、というのがありました。
ファミリーダラーの年商は100億ドルを超えてますが、それでもウォルマートにとっては戦略的な魅力はないと。
そうすると、エクスプレスやコンビニタイプのトゥーゴーといった小型フォーマットをこれから強化すると言っているのですが、連結に寄与するような成長エンジンになり得るのかなと、ふと疑問に思ったのでした。
小型フォーマットやEコマースについてメディアを中心として騒いでいるわけですが、ウォルマートとしてはとりあえずみんなの興味を引きそうなエサをまいているだけで、今後の本質的な課題はやはりスーパーセンターにあるんだろうというのが私の見方です。
既存店のてこ入れって、やることは小さな積み重ねしかなくて地味な取り組みですから、メディアや投資家受けはしませんからね。
2014年9月 2日
[ダラーゼネラル] ファミリーダラー買収提案額を引き上げ
鈴木敏仁 (02:50)
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