シアーズによる運転資金の調達を目的とした動きが続いています。
先月にCEOのランパートが所有する投資会社ESLインベストメンツから4億ドルを短期に借り入れたばかりなのですが、先週はシアーズカナダの株を売ることで資金達をすることを発表しました。
米国シアーズによるシアーズカナダ株の所有比率は51%で、そのほとんどを売却して3億8000万ドルを調達するとしています。
ただしそのうちの1億6,800万ドルはESLが買うようで、つまりランパートがシアーズに運転資金を投入し続けているということになります。
どうやら買い手が見つからなかったようですね。
実は来年中の破綻を避けるためには40億ドルの資金調達が必要だとする試算があって、これが本当だとするとそれでもまったく足りないということになります。
シアーズとKマートは固定資産をたくさん所有しており、破綻後にこれを破格の価格でバイアウトしたのがランパートです。
この潤沢な資産の切り売りで運転資金をまかない、企業の運営を続ける。
その間に業績を上向かせる必要があるわけですが、戦略戦術が機能せず、なかなか上向かない。
資金調達にランパート自身が出てきたということは、この切り売りもスムーズに行かなくなりつつあることを示唆しているような気がしますね。
2014年10月 6日
[シアーズ] シアーズカナダの資本を売却
鈴木敏仁 (08:50)
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