2016年2月22日
[ウォルマート] 減収減益決算、来年度の見込みも下方修正

研修コーディネートのため出張中でアップデートが遅くなりましたが、ウォルマートが第4四半期と通年の決算を先週発表したので、ここでまとめて共有しておきます。
 
連結総売上高:$482,130 (-0.7%)
連結営業利益高:$24,108 (-11.2%)
連結最終利益高:$14,694 (-10.2%)

<米国ウォルマート>
売上高:$298,378 (3.6%)
営業利益高:$19,087 (-10.5%)
既存店成長率:1.2% (除ガソリン1.2%)

<海外>
売上高:$123,408 (-9.4%)
営業利益高:$19,087 (-10.5%)

<サムズクラブ>
売上高:$56,828 (-2.1%)
営業利益高:$1,820 (-7.9%)
既存店成長率:-3.0% (除ガソリン0.4%)

※以上売り上げ単位は100万ドル

減収減益だったのですが、売り上げと利益の双方がマイナスに終わるのは、アナリストは少なくとも過去25年間で初と書いてます。
私は93年から数値を追っていて、私の持っている記録上は22年間ではじめて。
1972年の上場以来初なのかもしれませんし、ひょっとしたら1962年の創業以来初かもしれません。

原因は2つ。
1つ目は海外、ドル高の影響が出ました。為替の影響がなければ海外売上高は3.3%増でした。
2つ目は時給アップによる販管費の上昇。

例えば為替がマイナスに作用したとしても国内がよければ相殺できるわけですが、双方が同時にマイナスとなってしまったため相殺できなかったというのが本当のところです。

米国ウォルマートの既存店プラスは6四半期連続なのですが、物価のインフレを考えるとほぼフラットと言ってよいでしょう。
繁盛店を多く持つウォルマートの場合、私はもうフラットでも御の字だと思ってます。

懸念材料はEコマースの成長率、為替の影響を差し引いて対前年比12%増でした。
ここはやっぱり20%は欲しいところ。

また2016年度の見込みも昨年末に発表していた数値から下方修正しました。

そのほかいろいろ情報があるのですが、メルマガでまとめようかと思ってます。

鈴木敏仁 (11:27)
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