ステープルズによるオフィスデポ買収提案に対して、FTCが差し止め請求し、これに対してステープルズが提訴して争われていた案件に対して、連邦地裁がFTCによる差し止めを支持する判決を下しました。
これによって買収プランは事実上不可能となり、ステープルズは正式に買収をあきらめると発表しました。
ステープルズによるオフィスデポ買収が挫折したのはこれで2度目です。
焦点になっていたのはネット販売との競合なのですが、とくに法人市場においてステープルズとオフィスデポのシェアがまだ高く、合併することで価格競争が弱まって法人顧客が不利益を被るとFTCが主張し、これを司法が支持したのでした。
要するにアマゾンが法人市場でまだ大きなシェアを持っていないということです。
消費者にとっては歓迎できる結果ですが、企業としては厳しいですね。
スポーツ用品のスポーツオーソリティが破綻しましたが、もはや一つのカテゴリーに大きなチェーンストアが2社以上存続することは難しい時代です。
このままアマゾンがどんどん伸びると、ステープルズかオフィスデポのどちらかがいつか倒れる(可能性としてはオフィスデポ)というシナリオになるのかもしれません。
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