2016年5月25日
ウォルマートで発見されたスキミングデバイス

ウォルマートのレジでスキミング用のデバイスが見つかったようです。
システムをハックして入り込む手法ではなく、カードリーダーに上からかぶせてしまうマニュアルな手法でデバイスが取り付けられてしまいます。

こちらに実物の写真があります。
Skimmers Found at Walmart: A Closer Look

2人組でレジにやってきて、1人がキャッシャーに何かをやって注意をそらし、その隙に1人がかぶせてしまうという手法で、記事にもあるようにセイフウェイでも見つかってますし、ローカルのコンビニなどでも見つかっていて、けっこうやられているみたいですね。

ハッカーが高等な技術を駆使してひっそりとシステムに侵入してデータを盗んでしまうだけではなく、アメリカではこういう荒っぽいやりかたでも日々カード情報が盗まれているのです。

このためにチップベースのカードへの転換を業界は進めているのですが、なかなか広まらない。
デバイスの入れ替えにコストがかかるからですね。

それと理由のもう一つはカード会社による手数料問題で、ウォルマートがVISAを相手取って訴訟をおこしたばかりです。

チップの場合、昔ながらのサインに加えて安全なPINも使えるようになります。
ここでVISAが、サインの方に高い手数料を設定している。
そのためウォルマートはPINのみとしたいのだが、VISAがそれを認めない。
手数料収入が減ってしまいますからね。
PINにするとVISA以外のネットワークが使えるようになり、そうするとVISAの手数料に大きな影響が出るからだ、と言う話もあるようです。

アメリカは先進国の中でも決済手法のアップデートが最も遅れている国でして、そのためいまもいろいろなトラブルが発生しているのです。

鈴木敏仁 (01:31)
ペプシネックス



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