先週憶測記事をポストしましたが、正式に買収が発表されました。
買収総額は33億ドル、30億ドルがキャッシュで、3億ドルが株式というディールです。
創業がおよそ1年前なので、わずか1年間で33億ドルの価値を持つ企業となったわけです。
資料によるとジェット・コムの売上高は10億ドルなのですが、これは流通総額なので、実際のネットの売上高はたぶん半分以下でしょう。
創業者のマーク・ロリーはダイパー・コム等を立ち上げて大きくしその後アマゾンに売却して一儲けしている人です。
再び創業し、極めて短期間で企業価値を上げて、出口を見つけたわけで、たいした人だなと思います。
ジェット・コムについては昨年日経MJが一面で掲載し、私も執筆しているので、目にした方も少なくないことと思います。
さてこの買収、ポジティブとネガティブな見方があって見解は錯綜しているのですが、一つだけ言えることは、ウォルマートに今までとは異なる優秀な人材が入っていく可能性が高くなるだろうということです。
小売ってエンジニアには魅力が無いですからね。
ウォルマートは@ウォルマートラボという別会社を作って、わざわざサンノゼに本拠を置いて人材獲得に努めていますが、それでもやはり小売なのでアマゾンやグーグルに比べれば弱い。
資料によるとマーク・ロリーはしばらく残るようですから、彼目当てに入ってくる人材も多いことでしょう。
これからどうシナジーを出していくのか、または出せなくて失敗するのか、これからが非常に楽しみなバイアウトです。
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