全国メディアがクローガーのインストアピックアップ(クローガーによるプログラム名はクリックリスト)について報じています。
このために新たに雇う人員数は25~35人でこのうちの3人がフルタイマーだとのこと。
これを読んで考え込んでしまうのはただ一つ、この人件費を補うだけの売上増を見込めるのかどうかということです。
ウォルマートは、インストアピックアップは客単価を上げると言ってます。
短期的に見た場合、こういうプログラムで既存店売上高がポンと上がる可能性はあるでしょう。
ただ胃袋の大きさは限られてますから、突然大食いになるわけではなく、まとめて買う量が増えるということですよね。
もちろん新規顧客が増えれば良いわけですが、小商圏のスーパーマーケットでこれは限られている。
スーパーマーケット業界は、人口増と価格インフレがない限り、本質的にはゼロサムゲームです。
とすると、アマゾン等に持って行かれてしまう売上を防御する目的が一番大きいということになる。
そのために30人近く増員するわけです。
この30人分の人件費とは、もともとお客が負担していた買い物という作業コストです。
この作業コストがECの普及でこれから店側にシフトしていく。
このトレンドはもはや止められず、とするとこれでどう利益を確保できるのかということに小売業界は取り組んでいかねばならないわけです。
いやうちは関係ない、と回避することはたぶん不可能。
大変な時代が来たなあ、などとあらためて考えてしまったのでした。
2017年2月20日
インストアピックアップで増える人件費
鈴木敏仁 (03:10)
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