2017年5月 5日
[セントラルグローサーズ] 連邦破産法11条の適用を申請して破綻

年初から衣料系小売企業の破綻が続いていますが、今回はスーパーマーケットです。
コーペラティブ・チェーン中堅企業のセントラルグーサーズが破綻しました。
裁判所管轄下でのオークションの実施を検討しているようなので、負債の整理後売却ということになるようです。
2016年度の売上高は19億ドル、供給店舗数は約400。

具体的な要因についてはっきりとは資料に書いていないのですが、理由の一つはシカゴでの競合のようです。
ドミニックスとジューエルが痛んでいたときに直営店舗を増やしたのですが、マリアノズが急速に成長し、ジューエルは新アルバートソンズ傘下になってから息を吹き返し、と市場が急速に替わってしまいました。
またディスカウント型も開発して出していたのですが、本社があるだけにシカゴはアルディが強く、低価格帯でも負けてしまった。

ちなみにアメリカにはコーペラティブ・チェーンがなくなってしまったと思っている人が日本には多いのですが、さにあらず、最大企業はアソシエ-テッド・ホールセール・グローサー(AWG)で、年商規模は93億ドル、供給店舗数は3,500と大きな規模です。
定義上厳密に言うと発祥が卸主体なのでヴォランタリーチェーンですが、数も減って、いまは両者は区分けされず、コーペラティブ・チェーンと呼ばれています。
逆に言うとヴォランタリーチェーンという言葉が使われなくなってますね。

鈴木敏仁 (12:36)
ペプシネックス



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