2017年10月30日
[CVSヘルス] 健康保険大手のエトナ買収で協議中

ドラッグストアのCVSが健康保険業界3位のエトナと買収で協議中だと経済紙が報じました。
エトナの売上高は632億ドル、推定買収総額は660億ドル超、1ドル110円換算で7兆2,600億円という極めて大きな買収プランなのですが、金額もさることながら、ドラッグストア企業が健康保険会社を買うというのは想定外でサプライズなディールです。

CVSはたぶんリテールの売上成長にあまり期待していないんじゃないかと思っています。
ここ数年既存店売上高は落ち続けているのですが、店舗をどうこうしようとする動きはほぼない。

その代わり、売上高の半分以上を占めるPBMにすでに主軸を移しています。
儲けもPBMの方が高い。

取引関係をごくごく簡単に図式化すると、こうなります。

製薬メーカー ⇔ 健康保険会社/PBM ⇔ 小売/卸

この図式で、製薬メーカーと取引交渉するのはPBMなので、こういった関係性の中で見たときに真ん中で主導しているのはPBMということになります。
それとPBMが強くなりすぎてしまったので、健康保険会社が自らPBMをやってしまうという動きもあります。

だから、CVSが健康保険会社を買うという驚きの選択肢が生まれるわけです。

CVSとはこういうことを考えている企業なのかということがよく分かりますね。
成立したわけではないのでどうなるのかはまったくの不透明ですが、目が覚めるようなビッグニュースです。

鈴木敏仁 (12:57)
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