2018年3月16日
米トイザらスとサウスイースタングローサーズの破綻

アクセサリーのクレアーズの破綻が近いという噂が流れていたのですが、先に2社がバタバタと倒れました。

米トイザらスは日本でも報じられているのでご存知の通り、裁判所の管轄下で再建の道を模索してきましたが、債権者と折り合わず米国内資産をすべて清算だそうです。
しばしば指摘してきましたが、トイザらスの息の根を止めたのはアマゾンではなくて、バイアウトによる過剰な負債にあります。
アマゾンはウォルマートやターゲットといった競合の一社に過ぎません。

もう一つはサウスイースタングローサーズで、こちらは再建プランをあらかじめ策定しての連邦破産法11条の適用申請なので、トイザらスのように全店閉鎖ではありません。
ウィンディキシー45店舗、ハーヴェイズ26店舗、バイロー22店舗、フレスコ・イ・マス1店舗、を閉店して、残りの582店舗で存続するそうです。
法的処理で、リースを踏み倒すか、または条件を強制的に修正するんでしょうね。
こちらもけっこう前から破綻が囁かれていたので、サプライズというわけではありません。

破綻の理由はアマゾン・・・ではなくて、パブリックスやハリスティーターといった正面からぶつかる競合に負け、スプラウツやアルディという新種の競合が売上を伸ばし、とリアルで勝てていないことなのですが、こちらもまたトイザらス同様長いこと負け続けて弱った会社の集合体なので、今回負債を減らし再出発と言ってもそう簡単に復活というわけにはいかないでしょう。

毎年のことながら、アメリカは年初に破綻が多いです。

ちなみにダラーゼネラルが今年900店舗を新規出店すると発表しています。
トイザらスとサウスイースタングローサーズ両社合わせると800店舗強が閉店しますが、それを上回る店舗をダラーゼネラル一社がオープンさせるので、単純に店舗数でカウントすると実はプラスということになるんです。

鈴木敏仁 (01:27)
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