2020年7月 6日
ウーバーがポストメイツを26億5,000万ドルで買収

ウーバーがオンデマンド型短時間宅配のポストメイツを26億5,000万ドルで買収すると発表がありました。
ウーバーが新株を発行して買収費用をすべてまかなう株式ディール。

もともとグラブハブと買収交渉していたのが破談となり、グラブハブがオランダ本社のジャストイート・テイクアウェイに買収されたのが先月初旬のことで、それから一ヶ月弱でポストメイツの買収なので、統合に対するモチベーションが非常に高いことがうかがえます。

とある調査会社による調査によると、4月のシェアは、ドアダッシュ45%、ウーバーイーツ28%、グラブハブ17%、ポストメイツ7%、その他2%、となっています。
2位と3位が合併すると上位2社で90%を占めてしまうので難しいと判断して破談とし、グラブハブは外資に買われて米国内シェアはそのままとして、その代替としてウーバーイーツとポストメイツが統合して35%のシェアとなる。

これによって主要企業が3社に絞られたわけで、すでにほぼ成熟業界です。

こういうのを"市場の再編"と言いますね。
非常に陳腐な表現で、メディアがこの言葉を使うときはただのM&Aの場合がほとんどで、記者の勉強不足か表現力不足に起因していると考えて間違いないのですが、今回のは明らかに再編でしょう。

このビジネス、日本ではあまり注目されていないようで扱いが小さいですが、アメリカでは大きなポジションを占めていて、それは株価に示されています。
シェア7%のポストメイツが26億ドル、日本円で3,000億円ぐらいの価値がついている。
流通外食業界において実は大きな存在となっているのです。

鈴木敏仁 (11:07)
ペプシネックス



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