2021年3月 5日
サックスがネット事業をスピンオフ

サックス・フィフス・アベニューがサックス・コムをスピンオフして別会社とし、この新会社に投資したベンチャーキャピタルから5億ドルを調達しました。
スピンオフの絵を描いたのは親会社のHBC、カナダのハドソンズベイですが、去年バイアウトで非上場になっています。

さてこのスピンオフ、リアルな小売企業がネット事業を切り離すのはおそらく業界初なのではないかと思います。
メディアもそう書いてますし、自分にも記憶がない。

目的はネット単体にした方が資金調達しやすいという一点ですね。
投資企業としては従来型のビジネスの中にデジタルがあるとデジタル単体の価値が見えづらいので投資しにくい、しかし分離すると価値がはっきり分かるので投資しやすくなる。
今回は5億ドルの資金調達をしていますがバリュエーションは20億ドルで、スピンオフしていなかったこの価値はついていなかっただろうと。

ただそれはあくまでも数値上の話で、オペレーションはまた別ですよね。
分離して果たして今後どうなるか。

別会社になるとリアルとデジタルの双方が収益を追うので、必ず軋轢が生じます。
私の予想としては十中八九障害が生じてコストアップします。
お手並み拝見といったところです。

鈴木敏仁 (04:11)
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