アマゾンが第3四半期の決算を発表、売上の伸びが市場予測を下回り、利益が大幅に減った、と大々的に報じられてますね。
連結売上高の伸びは15%増で、伸び率が20%を下回るのは19年前半以来だ、と書かれてます。
しかしながら、昨年同時期の伸び率が37%増なので、2年平均すると26%増となり、20~30%程度という例年の成長率の範囲内に入るわけです。
昨年が伸びすぎたのでその反動ですね。
通販減速!なんて書かれかたしてまして、確かに減速ですが、こんなものでしょう。
懸念材料は最終利益高50%減です。
CEOのアンディ・ジャシーは、「労働力不足、賃金上昇によるレイバーコスト、グローバルサプライチェーン問題、貨物・運送コスト増で、数10億ドルの追加コストが発生する見込み」と言ってますね。
グローバル物流の流れがおかしくなってしまっているのと、人手不足の深刻化は、アマゾンだけの問題ではなくてマクロな経済問題となってしまっています。
こういったコストがじわじわと売価に反映されていくことになる。
インフレ圧は簡単には解消されそうにないですね。
物流センター(ウェアハウス)を自社所有とする大手小売企業が増えているという記事が出ました。
小売業の場合、ウェアハウスと言えば昔は配送センターとなるわけですが、いまはフルフィルメントセンターも含みます。
昨年1年間に25社で3,800万スクェアフィート(353万平米)分を購入、前年より18.8%増で、過去10年間で最も伸び率が高かったと。
センターを自社物件としている理由は、EC急増で中長期に物件の在庫懸念があるからですね。
家賃が上がっていく可能性が高いので自ら所有してしまう方がベターだろうと。
パンデミック勃発で先行き不透明となり、昨年前期に手元資金を増やした企業が多く、その有効活用という理由もあるようです。
もちろんすべてを自社物件とするという意味ではないで念のため。
記事にはアマゾンが商業スペースを最も所有している企業だという記述があるのですが、レントしているフルフィルメントセンターもたくさんあります。
ベストバイがイギリスに本拠を置くカレントヘルスという会社を買収すると発表しました。
たぶん収益に大きな影響のある規模ではないので買収額は発表されていません。
カレントヘルスが提供しているのは、患者のモニター、テレヘルス、患者とのコミュニケーションサービス、ウェアラブルデバイスを使って患者の状態をインサイツとしてリアルタイムで提供するサービスなど。
ベストバイヘルスの責任者のコメントが核心を突いてます。
「コンシューマーテクノロジーの未来はヘルスケアの未来とダイレクトに直結している」
日本の家電業界でこんなことを言う人はいなんじゃないですかね。
ベストバイはヘルスケアに大きなポテンシャルを見いだしているのですが、人的サービスを主眼に置きながら商品をからませていくような戦略を取ってます。
ウォルマートもテレヘルス企業を買収しましたし。
英語ではcrack the code(暗号を解読する)と言いますが、どう参入すれば良いのかまだはっきり分からないが、とにか先行投資をして走っていくといったところだと思います。
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