2005年9月12日
シアーズの新人事に思うこと

シアーズが8日に新人事を発表しました。
KマートのCEOだったアイルウィン・ルイスがシアーズホールディングのCEOとなり、現在のCEOアラン・レイシーはCEOという名称がなくなって、もともと兼務していた取締役副会長のみのタイトルとなります。

レイシーはデイリージョブからはずされたわけで、降格人事であることは明らか。このままとどまるということはたぶんありえず、近いうちに会社を去るのではないでしょうか。
シアーズにおいてレイシーは過去大きな成果を上げて来ませんでした。合併してしばらく上級職においてからポジションからはずすという今回のステップは、たぶん規定路線だったような気がします。

ユニークなのは、ルイスは主に店舗運営をまかされるのですが、マーチャンダイジングをあのエドワード・ランパートが指揮するという点にあります。具体的には、マーケティング、マーチャンダイジング、デザイン、オンラインビジネスをランパートが仕切る。
ランパートは投資家であり、シアーズとKマートの合併の絵を描き、シアーズホールディングの大株主であるわけですが、この彼がリテールマネジメントの現場を仕切るというわけです。
お手並み拝見といったところです。

ちなみにこの点につきアナリストからはブーイングが出ていて、業績があまりよくなかったこともあり、株価が落ちました。

もう1つちなみに、ルイスは外食大手のヤム!ブランズからオペレーションの責任者として引き抜かれて来た人で、名経営者デイビッド・ノバックの薫陶を受けており、会長ランパートの期待もおそらくノバック的な風通しの良い柔軟な組織論の導入にあると思ってます。
単にオペレーションを知っているというだけではない点に、他の移籍型経営者との違いがあると思っています。

鈴木敏仁 (05:07)

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