2005年9月30日
仕事中毒のアメリカ人

ビジネスウィーク誌によると、全労働者の平均年間労働時間は、アメリカ人1825時間に対して、日本人1789時間なのだそうです。(10/03/2005,The real reasons you're working so hard...)

89年にアメリカ人よりも10%近く一杯働いていた日本人が、今はアメリカ人よりも労働時間が2%少なくなった、という見出し記事も。

'ゆとり'とかいうまやかし文句で、できる限り働かないよう仕向けてきた日本政府のおかげで、いまや日本人はアメリカ人よりも働かなくなってしまった。

我々日本人には、欧米人は働かないという認識がありますが、実は間違いなんです。

これでいいのでしょうか。
日本の将来に私は強い危機感を持ってます。

鈴木敏仁 (08:37)


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2005年9月29日
不明ロスで捕まった人は7万5000人

Jack L. Hayesという不明ロス専門のコンサルティング会社が、17th Annual Retail Theft Surveyという調査レポートを発表しました。

日本では不明ロス管理というコンセプト自体が新しいと思うのですが、米国では不明ロス退治専門の部門を設ける企業が多く、例えばウォルマート傘下に入った西友がロスプリベンションという部門を設置しましたが、これはウォルマートがかなり長いことこの問題に取り組んでいて部門として持っているからです。
我が国でも少しずつ認知度が高まってきたように思います。

小売の現場にいる人なら感覚的に分かることと思いますが、不明ロスはお客の万引きよりも社内犯罪の方がたちが悪い。
だから、例えば売上高の1%が不明ロスとなっているならば、目標を0.7%として、0.1%を店員に報奨金として支払う。
これによって会社は0.2%節約できる。
こうすると、0.1%を報奨金としてもらうか、それとも盗むか、ということを店員が考えるようになる(^.^)
非常に簡単な説明ですが、こういう仕組みを米国の小売業は作っています。

さて調査レポート内容ですが、抜粋します。
調査対象企業数は大手27社、総売上高は4410億ドル、1万2908店舗、店員数170万人です。
(以下万引きでつかまった人にはお客と店員の両方を含みます)

  • 万引きで捕まった人数は75万人で対前年比4.78%増
  • 回収金額は1億1200万人
  • 回収できた金額は盗まれた額のわずか2.74%
  • 27.8人に1人の店員が万引きで捕まった

こういう調査、日本にはないですね。
どこかがやってくれるのを待ちましょう。

鈴木敏仁 (03:03)


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2005年9月28日
パーティシティが資本売却

ディスカウントストアチェーンのパーティシティが27日に、バイアウト企業に資本買収されることを発表しました。
買収総額は3億6000万ドル。
パーティシティは499店舗を持つチェーンストア、マーチャンダイジングの切り口をパーティとしたユニークな企業です。
米国はホームパーティや企業内パーティ(社員のバースデーパーティなど)が盛んで、このニーズを捉えて成長しましたが、ウォルマートやSM、Dgsがこの分野を強化することで競合が激しくなり、業績は振るわず、この3月に資本売却を決定していました。

シアーズホールディング、トイザラス、ニーマンマーカス、そしてパーティシティと、小売資本をバイアウト企業が買収するケースが増えてきてます。
アルバートソンズもバイアウトされることを選択肢としている。

このあたりについては、現在販売革新に執筆中です。

鈴木敏仁 (04:13)


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2005年9月27日
米国進出にテスコが動き出したという噂

アルバートソンズ買収を検討するために、テスコが65人のチームをアメリカに送り込んだという噂が流れています。

またまったく別のソースでは、セイフウェイ買収も検討しているという話もあるそうです。オンラインビジネスでくっついてますから、こちらも可能性はある。

マイヤーやウェッグマンズを狙っているという噂もあるようです。

さらに、P&Gおよびユニリーバと、海外進出した際のサプライチェーンや価格戦略について本格的な話し合いを持ったという話しもあるようで。

テスコは英国内での成長が限界点に達して、アメリカ、日本、カナダを長期的な成長市場として見ていると言われていますから、ありえない話ではない。アルバートソンズ資本売却の発表があったときにすぐに思い浮かんだのがテスコだったくらいですから。

鈴木敏仁 (10:56)


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2005年9月27日
ウォルマートにトミー・フィルフィガー買収の噂

ウォルマートがトミー・フィルフィガー買収に向けて今週末までにもDue Diligence(買収前に実施する買収企業の実態調査)を開始するかもしれないと、Women's Wear Daily'sというサイトが報じました。

トミー・フィルフィガーはご存知、あの派手なアパレルブランドです。
買収することになるのか今のところは不明ですが、このブランドをウォルマートが買収しようとしている話が出てくるところに、今の同社が何を考えているのかを感じることができると思います。
アパレル強化は今のウォルマートの最大の課題なんですね。

ただウォルマートとトミー・フィルフィガーって・・・ちょっとミスマッチかも(笑)

鈴木敏仁 (04:06)


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2005年9月26日
価格で勝負をかけるウォルマート

9月9日のことですが、証券会社ホストのカンファレンスでリー・スコットが、今年の歳末商戦は'extraordinarily agressive'な価格戦略を仕掛けると宣言しました。
普通ではなくアグレッシブに・・・というのは、かなりの表現です。

昨年末、いつもとは異なり価格に甘い戦略を取り、ベストバイやターゲットにやられてしまい、今年には行ってからは一転してシビアな価格戦略に同社は転向してます。
ロールバックの値下げ比率も大きいし、TVコマーシャルでも価格を全面に押し出してます。

今年の年末はかなり激しいものになりそうな感じですが、消費者にとってはありがたいことでしょうね。

鈴木敏仁 (10:24)


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2005年9月26日
ホールフーズが新フォーマットの実験を開始

ホールフーズが非食品専門フォーマットの実験をすることを、LAタイムズが9月23日に報じました。10月末にウェストハリウッドの店舗の横にオープンするそうです。
オーガニックコットン製のジーンズ、リサイクルマテリアルで作られたハンドバッグ、有害性の少ないペイントなどを揃えるとのこと。
つまり環境に優しいナチュラル系の非食品をマーチャンダイジングのコンセプトとするようですね。

食品に比較するとブーム性に乏しいような気がします。
カギは価格でしょうね。
プレミアム分と、環境に貢献してるんだぞという意識と、このあたりのバランスがうまくマッチすれば展開できるかもしれません。
ただ3桁店舗数は難しいフォーマットという気がします。

鈴木敏仁 (07:08)


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2005年9月26日
ジャン・クトゥーというドラッグストア

DSCF3271.jpg
某製薬メーカーさんの小売招待米国市場視察ツアーにコーディネーターとして、一週間出張してきました。

今回訪問したのは、ライトエイド、ブルックス、そしてジャン・クトゥーの本社でした。

興味深かったのはカナダのジャン・クトゥーです。
(※英語表記はJean Coutu、ジーン・コゥトゥとか私は書いてきたのですが、現地フランス語の発音はジャン・クトゥーでした・・・)
本社訪問後にダウンタウンのフラッグシップ2店舗を見学させてもらったのですが、これが良かった。
アメリカとは発想の基本が違い、どちらかというと日本に近いかもしれない。
例えばコスメに凄く力を入れている点、栄養ドリンク専用クーラーがある点、などなど。

本社のあるモントリオールはフランス語圏で、これはもう完全にヨーロピアン。
トロントやバンクーバーはアメリカとかわりがなく、ケベック州のみ隔絶しているそうで、文化が違っていて、これが売場の違いになっているということになります。
つまりフレンチのテイストは、けっこう日本人に似ているわけですね。

ブルックスはこの企業の米国子会社で、もともと米国にも地盤を持っていたのですが、昨年エッカードの約半分を買収し、米国でのプレゼンスが突然大きくなりました。アリがゾウを食ったと、こちらでは表現されてます。

このブルックスやエッカードに、この強いコスメを導入したいというのが目論みなんですが、他のDgsチェーンのコスメが弱いだけに、注目に値する取り組みとなりそうです。

鈴木敏仁 (01:50)


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2005年9月18日
洗浄機つきのトイレ

メーカーさんの海外研修の講師としてついて市場視察をすると、そのメーカーさんの取扱商品を集中的に見るため、日ごろ見過ごしていた新しい発見があってなかなか勉強になります。
今回は家電業界の某メーカーさんの幹部研修に2日間つきました。

さて日本ではもうあたりまえとなっている清浄機つきのトイレ(ウォシュレットはブランド名ですよね、日本語のカテゴリー名が分かりません...)ですが、アメリカではまったくといっていいほど普及していません。
ところがこの2年くらいでしょうか、雑誌や新聞でボチボチ紹介されるようになってきました。一部の高級スパなどに導入されはじめています。

私はこれほど便利なものはないと思っているので、多分遅かれ早かれ普及するだろうなと思っています。ただ値段が高いですから、普及するとしても高級所得層からだとは思いますが。

今回の発見は、ホームデポエキスポのショールームに並んでいたことです。しかも日本の著名メーカーに並んで、聞いたことのないたぶんアメリカのブランドも陳列されていた。
たぶんこの1年以内のことだろうと思います、並び始めたのは。それまではなかったと思います。

ということで、思っていたよりも早く市場に登場していることに、新鮮な驚きがありました。

鈴木敏仁 (06:12)


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2005年9月14日
KKRの日本進出

KKR(Kohlberg Kravis Roberts)の日本進出が報じられました。日本やアジアでの投資活動を本格化させるとのこと。

バイアウトファンドと呼ばれますが、業績が悪化し株価が落ちている企業に投資し、経営に参画し蘇生させ、株価が上がったところで売却して利益を得るモデルです。こういうコンセプトは古くからあったものなのですが、KKRが近代的ビジネスとして磨き上げてきたという意味で、いわばこのビジネスのパイオニア的存在です。

借金を増やしてレバレッジを効かせると経営に緊張感がもたらされて良い結果を生む、財務整理をプロの手法で効率的かつ強制的に実施するためバランスシートがきれいになるなど、ポジティブな側面が非常に多い。
ハゲタカファンドなどという表現は、実はあまり的を射ていません。

米国ではとくに小売業界でバイアウトはケースが多く、とりわけここ数年増加してきています。トイザラス、ニーマンマーカス等々・・・。古くはセイフウェイが、このKKRの手で再建しました。現在はアルバートソンズが俎上に上がってます。

日本でもバイアウトが本格的に浸透するのかもしれませんね。

鈴木敏仁 (06:14)


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2005年9月14日
ウォルマートに対する賞賛と批判

ハリケーンのカトリーナに対する政府の対応の遅れが批判されている中、ウォルマートの迅速な対応に賞賛の声が上がっています。
ウォルマートがハリケーン上陸以前から救済活動の準備を解したのに対し、政府機関(FEMA)のトップが上陸後も'たいしたことはない'とコメントしていて、民間の素早さと、政府のビューロクラシー型組織の遅さと、両者のスピード感の違いが鮮明となっています。

郵政民営化も、要は民間組織と官僚組織とどっちのほうが効率的かということで、アメリカ見ていると軍配は・・・ということになります。

ウォルマート批判陣営も今回のスピード感あふれる対応にはさすがに参ったようで、しぶしぶ賞賛のコメントをしてます。

一方、今日ウォルマートに対して裁判が起こされたことが大きく報じられました。米国では下請け業者の労働環境を大手リテーラーが監視する義務があるのですが、これを怠ったという理由です。
ウォルマートほど巨大になると、とくに消費者向けのビジネスをしていて目立つ企業には、訴訟は日常茶飯事ではあるのですが、新聞に大きく掲載され、賞賛の声とは対照的な論調で興味を引きました。

鈴木敏仁 (02:57)


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2005年9月13日
ジョンソン・オヘアという会社

流研の調査チームによる米国訪問で、今回はちょっと変わった企業訪問をアレンジしました。リージョナルブローカーでは最も知られたジョンソン・オヘアという会社です。

米国ブローカー業界は、リテーラーとメーカーの巨大化の中で、90年代に同じように合従連衡の動きがはじまり、全米をカバーするブローカーが4社誕生しました。そのうちの1社は急激な拡大に伴う借入金がオーバーロードとなり倒産、現在は大手3社となってます。
アコスタ、アドバンテージ、クロスマークの3社で、私はいずれの企業にも人脈があり、そのビジネスモデルを教えてもらってきました。

このナショナル化の中で、あえてリージョナルでいることを選択した企業も少なくなくて、そのうちの1社がジョンソン・オヘア、ニューイングランド地域を商圏としています。
つまり、ナショナル企業と、リージョナル企業と、二極分化が米国では進んだということですね。

大手と伍して、どう生き残っているのか、これが今回のテーマでした。そしてどう生き残っているのかという質問自体が失礼だったようで、'それは当たり前だ'という感じでしたよ(笑)

これについても詳細はまた別の機会にどこかのメディアに書くつもりですが、非常に泥臭い仕事をしている。洗練された、かっこいいストーリーを大手から聞きなれた私には、実に新鮮でしたね。

社長のチップ・オヘアも、とても魅力的な人でした。

米国を、ちょっと見に来ただけで分かった気分になってはいけません。私ですら、20年住んでて、それを専門の仕事としていて、今でも新たな発見があるわけです。

鈴木敏仁 (11:46)


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2005年9月12日
カージナルヘルス

DSCF3228.jpg
一週間ほど流通経済研究所の海外調査チームに同行して出張してきました。
訪問先の一つ、カージナルヘルスについてです。
今回ドラッグホールセラーを始めて訪問したのですが、目からうろこが落ちました。
私はグローサリーホールセラー、またはグローサリーの中間流通ばかり見てきたのですが、ドラッグにはまったく違うモデルがあるのだなということを発見したのです。

ちょっと長くなるので別のメディアで詳しく書こうと思うのですが、カージナルヘルスはメーカーのアウトソーサー機能も持っていて、これはグローサリーホールセラーモデルには存在せず、どちらかというと日本の卸モデルに似ている。

アメリカは十把ひとからげにはできませんね。小さな事象を見て、すべてだと思ったら大間違い。複眼的に見ていかないと。カージナルヘルスはベンチマークしていかねばと思ってます。

鈴木敏仁 (11:37)


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2005年9月12日
シアーズの新人事に思うこと

シアーズが8日に新人事を発表しました。
KマートのCEOだったアイルウィン・ルイスがシアーズホールディングのCEOとなり、現在のCEOアラン・レイシーはCEOという名称がなくなって、もともと兼務していた取締役副会長のみのタイトルとなります。

レイシーはデイリージョブからはずされたわけで、降格人事であることは明らか。このままとどまるということはたぶんありえず、近いうちに会社を去るのではないでしょうか。
シアーズにおいてレイシーは過去大きな成果を上げて来ませんでした。合併してしばらく上級職においてからポジションからはずすという今回のステップは、たぶん規定路線だったような気がします。

ユニークなのは、ルイスは主に店舗運営をまかされるのですが、マーチャンダイジングをあのエドワード・ランパートが指揮するという点にあります。具体的には、マーケティング、マーチャンダイジング、デザイン、オンラインビジネスをランパートが仕切る。
ランパートは投資家であり、シアーズとKマートの合併の絵を描き、シアーズホールディングの大株主であるわけですが、この彼がリテールマネジメントの現場を仕切るというわけです。
お手並み拝見といったところです。

ちなみにこの点につきアナリストからはブーイングが出ていて、業績があまりよくなかったこともあり、株価が落ちました。

もう1つちなみに、ルイスは外食大手のヤム!ブランズからオペレーションの責任者として引き抜かれて来た人で、名経営者デイビッド・ノバックの薫陶を受けており、会長ランパートの期待もおそらくノバック的な風通しの良い柔軟な組織論の導入にあると思ってます。
単にオペレーションを知っているというだけではない点に、他の移籍型経営者との違いがあると思っています。

鈴木敏仁 (05:07)


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2005年9月 3日
カトリーナ被害への寄付活動

カトリーナによる被害はご存知の通り。
大手リテーラーはこぞって救済活動を始めてます。

寄付もさかんで、ウォルマートは1500万ドル、ターゲットは150万ドル、シアーズは100万ドル、アルバートソンズ1000万ドル、ウォルグリーン100万ドル、等々。金額は流動的で、被害が広がるにつて、ウォルマートのように寄付額を上げる企業も存在します。

米国では寄付は税金控除となり、これは法人も個人も一緒で、従って企業は売名行為も兼ねて寄付をすることが多い。
お金だけではなく、現物でもOKで、例えば返品商品を寄付しても、市場価値換算で控除されます。

911同時テロのときも、大手リテーラーは救済活動や寄付をしました。

やっぱり米国は凄いななどと思ったものですが、しかし後であるリテーラーのケースを聞いたところによると、救援物資のコストはしっかりメーカーに請求されていたとか。
ちゃっかりしてます。

今回の寄付活動も、どうしてもそういう目で見てしまうんですね(笑)
あのうちの、いくらがメーカーに転嫁されるのかな、なんてね・・・。

鈴木敏仁 (12:24)


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2005年9月 2日
アルバートソンズ売却?

アルバートソンズが売却を検討しているそうです。ロイターが報じました。

詳細はまだ何も決まっていなくて、これから取締役会で検討し、話し合いの結果しだいではプランは無くなるかもしれないとのこと。

売却となった場合のシナリオは・・・

1、競合企業。現状丸ごと買う体力を持った企業はいないし、独禁法問題があるので、この場合は企業は分断される。例えばジューエルオスコーはA社、アルバートソンズはB社、といった具合。

2、海外企業。テスコやカルフールの可能性はなきにしもあらず。この場合、丸ごとと分断の2つの可能性あり。

3、バイアウトファンド。リテールはコンスタントなキャッシュフローを生むので、買いやすい。

それにしても、あのアルバートソンズですから・・・日本の方たちには驚きのニュースでしょうね、これは。

鈴木敏仁 (03:44)


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