今日は独立記念日でして、国民の祝日です。普通の人はお休みですが、ここ数週間忙しい私は残った仕事を終わらせるために、朝6時から仕事してます。10時には切り上げて、家族と過します。
さて今回はお休みということで、いつもと違うネタです。
ライブドア、村上ファンド、そして日銀福井総裁
この3つのケースに私は、何か共通するものを感じてます。日本人特有の、お金を不浄のものとする文化に根ざしているように思えること、メディアが煽っている印象が強いこと、などですね。
村上Fのケースの直後に、知人がメールを送ってくれました。私がなんとなく思っていたことを代弁していただいたような内容なので、以下抜粋します。
「・・・要するに、ホリエモンも村上も、エスタブリッシュ層の逆鱗に触れ、お灸をすえられたんだよね、という解釈がほとんどです。インサイダーはだめですよ、もちろん。でも、目をつけられたら最後、いきなり身包みはがされて、ばしばしたたかれたら、そりゃ埃のひとつはたちますよね。おなじ捜査をすべての機関投資家・ヘッジファンド、個人、経営者、政治家にやったら、そりゃ疑わしいものはでてくるでしょう。やっぱりお上の裁量行政という日本の体質はぜんぜん変わってないじゃないか・・・」
福井さんはエスタブリッシュメントに擁護されてますが、前者二つのケースは明らかに、出すぎてたたかれた印象です。
「・・・ついでに、この一件に対するマスコミと一般大衆の反応にはちょっとウンザリです。'お金さえもうければいいというのはいかがなものか'とか、'やっぱり米国型の市場主義経済は問題だ'とか、'株主価値を優先するからこういうことが起こるんだ。'という反応。インサイダー取引が問題ですから、これは公正に市場が機能しなかったことが根本問題なのに、市場主義とか株主価値そのものを否定しにかかる。ましてや、お金をもうけることを問題にする、というのは、まったくナンセンスだと思いませんか?このあたり、大変生意気な言い方ですが、日本は教育から変えていかないとだめだと思いました。道徳・倫理・規律と株主価値や市場主義ということは、決して相反する概念ではないはずです。むしろ、前者がないと後者がなりたたない、後者を死守するために前者を徹底しないとだめなんだ、というコンセンサスがないんです・・・」
もう、まさにその通りだと思うわけです。
'マネーゲーム'という表現がありますが、これにはネガティブな意味が込められていることがほとんどじゃないでしょうか。
こう考えてみて下さい。
100万円資本があった。これに利子を乗っけて売る。
100万円の資本とは原価であり、利子は荒利です。つまり原価(資本)があって、荒利(利子)を乗せて売るわけだから、小売業や製造業となんら変わりはない。
時代が進むにつれて、売り方にもバリエーションが増える。REITや先物など、いろいろ出てくる。これは、イベントとか、ロイヤルティマーケティングとか、小売業でいろいろな売り方が出てくるのと、同じでしょう。
金融だけ否定的なニュアンスを含んだゲームという表現にになってしまうところに、日本の文化の欠点があると私は思います。
ちなみに現ゴールドマンサックスCEOのヘンリ・ポールソンがブッシュ政権の次期財務長官として指名されましたが、ポールソンは自分が持っている同社株をすべて売るそうです。
詳しいことは知りませんが、何の規制もない状況下でアメリカ人のみ清廉潔白に行動するとは思えないので、アメリカにはたぶんそういう規則があるのでしょう。
そういう意味においては、規則がなかったという環境において、福井総裁に罪はない。しかしながら、官僚というものは、高い志を持って日本という国を支える使命を持ち、その見返りとして特権を持つわけで、利殖という行為とは本来相容れません。したがってうかつだったという言い訳はあまり説得力はない。身を投げ打っても日本を支えるという高い志があるのかと疑われも、文句は言えないでしょう。
でも、堀江や村上とは異なり、エスタブリッシュメントサイドにいる福井さんが、首を切られるということは、ないんだろうなあ...。
最近ちょっと風向きが変わってきたような印象はありますが・・・。
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