2017年3月30日
[アマゾン] グローサリーのピックアップデポをオープン

アマゾンがグローサリーのピックアップ専用デポをオープンしました。
場所はシアトル、実験モードで社員しか利用できません。
車で乗り付けると、店員が車まで商品を持って来てくれます。

このピックアップ専用デポ、実は決して目新しいものではなく、ウォルマートは数年前から本社のあるベントンビルで実験してます。
水平展開しないと言うことは、たぶんうまくいってません。

シカゴのピーポッドは確か10ヶ所近くオープンさせて、私も見にいったことがありますが、失敗してます。

デポにいくならば、近隣の店に行けばいいじゃないか、なんだろうと思います。
デポに行く理由が見つからない。

発送デポを兼用するならば可能性はあるのかもしれません。

ひょっとするとこれでまた日本の業界人のシアトル詣でが煽られてしまうのかもしれませんが、実はすでに他社がやっていてうまくいってないという事実は知っておきましょう。

ちなみにアマゾンゴーのオープンは延期されました。
技術的なハードルをクリアできていないようです。

アマゾンフレッシュもまだ儲かっていないようで、アマゾンの食品ビジネスはいまだ暗中模索といったところです。

鈴木敏仁 (04:19)


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2017年3月28日
[アマゾン] 中東のスーク・コムを買収

アマゾンがドバイに本拠を置くネット通販企業、スーク・コム(Souq.com)を買収することで合意したと発表しました。
買収額は未発表、スークが昨年資金調達したときの企業評価額は10億ドルでしたが、おそらくそれよりも低いみたいですね。
WSJ誌は7億ドル程度ではないかと報じています。

中東は初進出。
通常アマゾンは買収ではなく自らインフラを作る方を好むのですが、中東には足がかりがまったくなかったので、買収を選んだのではないかと説明されています。
アマゾンは大量の買収を継続していますが、7億ドルは小さいものではなく、2014年に買収したTwitchの9億7,000万ドルに次ぐと見られています。

アマゾンのグローバル化が止まりません。

鈴木敏仁 (02:59)


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2017年3月27日
[ホールフーズ] 過去1年半に1000万人以上の客数減

ホールフーズの客数が減っているという調査レポートを証券アナリストが公開しました。
過去6四半期の間に減った延べ客数(正確にはトランザクション)が1400万にのぼり、そのほとんどがおそらくクローガーに流れているとしています。
たぶんトレーダージョーズやスプラウツも恩恵を被っていることでしょう。

ホールフーズは食の流行の最先端を走っているという意味で極めて優れた企業だと思っているのですが、いかんせんいまだに価格が高いことと、マリアノズに代表されるようなフレッシュを強化したフォーマットを開発する企業が増えてきていて、ホールフーズに行く理由が薄れつつあるのが問題です。
ウォルマートやアルディですらオーガニックを揃える時代ですから。

実験店の365も、悪いフォーマットではないのですが、トレーダージョーズやスプラウツに勝つにはまだちょっと甘いような気がしています。

一時代を作ったホールフーズですが、とうとう競合に明らかに負け始めて、これからどう反撃するのかという段階に入ってきたようです。

鈴木敏仁 (02:24)


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2017年3月22日
[ウォルマート] 独自のテクノロジー・インキュベーターを立ち上げ

ウォルマートが独自のテクノロジー・インキュベーターをシリコンバレーで設立するようです。
名称は'Store No.8'、対象は流通業界に関わるテクノロジーを開発しているスタートアップ。

ターゲットがテックスターズと組んでアクセラレータ・プログラムを昨年実施しましたが、インキュベーターをオリジナルで始めるのはウォルマートが最初でしょう。
(インキュベーターとアクセラレータは厳密には違うようですが、スタートアップを支援するという意味では一緒)

こういうテクノロジー系のイノベーションの芽を育てるという意識は、日本の小売業界にゼロじゃないでしょうか。
大切な取り組みだと思うんですけどね。

鈴木敏仁 (05:10)


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2017年3月17日
[ウォルマート] ネット通販のモドクロスを買収、今年に入って3社目

ウォルマートがネット通販企業を買収するようです。
モドクロス(ModCloth)はミレニアルズを対象としたビンテージ衣料の専門店。
ようです、と書いているのは、ウォルマートもモドクロスもノーコメントで公言されていないからです。
そのため買収金額なども不明です。

今年に入り、シューバイ(ShoeBuy、靴)、ムースジョー(Moosejaw、アウトドア)と続き、今回すでに3社目の買収ですが、目的はすべてミレニアルズです。
自分で彼らを狙ったところで相手にされませんから。

"クールではないウォルマート"が買収することでお客が逃げてしまうことが懸念されるのですが、できる限り表面は出ないようにするようですね。
その上で、後ろ側でシナジーを考える。

Eコマースに限らずテクノロジー系のビジネスは買収がカギを握ります。
アマゾンも数え切れないほどの買収をしてきて、今も続けています。

ウォルマートはシステム系の買収はしてきましたが、リテールそのものの買収は少なかったですね。
今年から買収が増えているのはおそらくジェットのマーク・ロリーの意図で、EC系の人の思考通りに動いているという感じがしています。

ちなみにムースジョー、突然ウォルマートから電話がかかってきてオファーがあって、それが無視できないほどの金額だったので、受け入れた、という話を聞いています。
つまり例えば良くあるような、投資企業や銀行を介してとか、そういう関係の中から生まれた買収ではないんですね。
待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢です。
ロリーのビジネススタイルを垣間見ることができるのではないでしょうか。

鈴木敏仁 (10:51)


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2017年3月15日
増え続ける破綻企業

昨年末から現在に至るまで、破綻や店舗閉鎖する企業が相次いでいるのですが、また2社増えました。

1つめがミネソタ州に本拠を置くガンダー・マウンテン、アウトドアスポーツの専門チェーンで店舗数は160店舗、連邦破産法11条の適用申請です。今のところ閉鎖予定店舗数は32店舗で、清算せずに営業を続ける予定のようです。

2つめがノースダコタに本拠を置くヴァニティショップ、アパレル専門店チェーンで店舗数は137、今月初頭に連邦破産法11条の適用を申請していたのですが、全店閉鎖が発表されました。

今年はいつになく破綻企業が多いですね。
理由はもはや言う必要もないかと思います。

鈴木敏仁 (01:12)


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2017年3月13日
ボトルウォーターの消費量が炭酸飲料をはじめて上回る

ボトルウォーターの消費量が炭酸飲料をはじめて上回ったそうです。
ボトルウォーターの昨年一年間の総消費量が一人当たり39.3ガロンだったのに対して、炭酸飲料は38.5ガロンでした。
ただし売上ベースでは、炭酸飲料は395億ドルで、ボトルウォーターの213億ドルに大きく水をあけています。

この件について、ビジネスインサイダーが面白い記事を載せていました。
水道水でもボトルでも大きな違いはなく、またボトルの方はエコではないのだが、ボトルの方がヘルシーなイメージがあり支持されている。
これはすべてマーケティングのおかげだと。
マーケティングに長けた炭酸飲料メーカーがボトルウォーターを売ってますから。

まあ要するに、炭酸飲料メーカーは水でちゃんとヘッジしているわけですよね。
いろいろ考えてしまうニュースなのでした。

鈴木敏仁 (03:04)


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2017年3月 8日
[hhグレッグ]88店舗の閉鎖から破綻へ

前回88店舗の撤退についてエントリーしたばかりのhhグレッグですが、けっきょく連邦破産法11条の適用を申請して破綻しました。
あと2日遅くエントリーしていれば、両方まとめて載せられたと少し悔やんでます。。。

情報によると売却先がすでに決まっているようなので、負債の整理後、営業は復活するようです。
どこが買うのかは不明、投資企業の可能性が高いでしょう。

ただ復活しても生き残れるのかどうか。

家電のチェーンストアはベストバイとフライズだけですね。
ベストバイのような普通のチェーンストアと、フライズのような秋葉原を店舗に詰め込んだようなカオスなフォーマットと、アメリカのリアルはこの2つしか存続できないのではないかと思ってます。

鈴木敏仁 (11:32)


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2017年3月 6日
家電のhhグレッグが88店舗を閉鎖

hhグレッグはインディアナポリスに本拠を置く家電の専門店チェーンです。
2016年度の売上高は19億6000万ドル、リージョナルベースの企業ですね。

過去13四半期赤字を続けていて、昨年の半ば頃から破綻の噂が出ていたのですが、株価が落ちてNYSEから上場廃止宣告を受け、その直後に店舗閉鎖発表です。
88店舗を閉鎖して、残りは132店舗。

hhグレッグは白物家電が強いフォーマットです。
店に入ると店員がまとわりついてきて、今の時代ちょっとうざい。
おそらく昔ながらのコミッション制なのですが、ビジネスモデルが少々古いんです。

劣化した原因はEコマースだけじゃなくて、売り方を変えなかったことにもあるんじゃないかと思っています。

ちなみに投資会社がスプリントと手を組んで復活させたラジオシャックも再び破綻の噂が出ていて、家電系は相変わらず大変です。

鈴木敏仁 (02:44)


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2017年3月 3日
[クローガー] 既存店売上高の連続プラスが52四半期でストップ

クローガーが決算を発表、第4四半期の既存店成長率が0.7%減(除ガソリン売上高)で、52四半期継続してきた既存店のプラスがストップしました。

マイナスとなった理由は実は食品デフレです。
この1年強アメリカの食品価格は下がっており、放っておくと前年割れ起こすのでアメリカのスーパーマーケットはけっこう大変です。
さすがのクローガーもデフレには勝てなかったわけです。

さらにアルディが店をどんどん増やたり、ウォルマートが今年も値下げをはじめたりと、食品リテーラーは今年も既存店を上向かせるのに苦労しそうです。

鈴木敏仁 (02:01)


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2017年3月 1日
[ターゲット] 減収減益決算で建て直しへ

ターゲットが決算を発表したのですが、業績が振るいません。

第4四半期は、売上高4.3%減、最終利益高42.7%減、既存店成長率1.5%減。
通年は、売上高5.8%減、最終利益高18.6%減、既存店成長率0.5%減

減収減益なのですが、歳末を含む第4四半期の不調が目立ちます。
ブライアン・コーネルが新CEOとなってからいったん業績は持ち直したのですが、再び下げ基調となってしまいました。

再建策として、今後3年間で70億ドルを投じて店舗やブランド開発を強化する、また10億ドルを値下げにあてる、としています。

昔のようなはっと驚くような広告やブランディングが出なくなってしまい、一方ウォルマートやアルディといった低価格志向の企業やアマゾン等のネット通販にコモディティを持っていかれてしまっている、といったところでしょう。
とくにこの企業のビジネスモデルの場合は前者のマーケティング戦略がカギを握っているのですが、おそらく人材が流出してしまったのだろうと思います。

バランスシートを見る限りまだまだ余力があり、今のところ店舗閉鎖というところにまでは踏み込まないようですが、このままだと近い将来縮小均衡へ向かわざるを得なくなるのかもしれません。

鈴木敏仁 (01:18)


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