2010年5月28日
[アマゾン] iPad向けのアプリケーションを投入

アマゾンがiPad用で本を読むためのアプリを導入しました。全世界で使用可能、キンドルストアで公開している書籍を買うことができます。特徴は、最後のページ、ブックマーク、ノート、ハイライトを、キンドル、キンドルDX、iPhone、タッチ、マック、iPadといったデバイスでシンクロナイズされるところにあります。
つまりどのデバイスを使ったとしても、読むのを中断した最後のページが出てくる、というわけですね。

実はバーンズ&ノーブルもiPad用にアプリを提供しているんですね。iPhoneやブラックベリーに加えて、来月中にはアンドロイド搭載のスマートフォン用のアプリも投入するそうです。


このニュース、少し気になりました。
というのも、アマゾンはキンドル、バーンズ&ノーブルはヌックで、囲い込みを狙っていたわけですよね。目論見としてはiTunesとiPodのようなインテグラルな仕組みを作り上げようとしていた。
でも開放しちゃったわけですよ。

iPadがそれだけ強かったということかな。

アマゾンもバーンズ&ノーブルも、アップルが構築した大きな輪の中に溶け込むことを選んだというわけです。

でも、iPadと、キンドルと、ヌックの三者が共存できるんでしょうか。
興味津々です。


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鈴木敏仁 (01:16)


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2010年5月27日
[rue21] 注目のアパレル専門店チェーン

rue21はまだほとんど知られていない企業ですが、昨年末に上場しまして突如業界で知られるようになりました。ウォール街も注目を始めていて、今朝のWSJ誌に記事がとうとう載りました。
戦略的なことが書いてあったので、メモ代わりに。

・ターゲットとする商圏人口は5万人以下、世帯年収は5万5,000ドル以下
・リース契約から6週間で店舗を開店する
・開店に必要な投資は在庫を含んで16万ドルだけ
・低価格で回転数を重視、毎日新たな商品を投入する
・一年以内に損益分岐点を超える

現在は500店舗強、昨年の出店数は88店舗、今年は100店舗を予定。

CEOのコメントが戦略の本質を語ってます。
「メトロポリタンエリアから遠ければ遠いほど、儲けも大きくなるし売上も良くなる」

田舎のファストファッションですね。

市場はウォルマートとかぶりますが、ウォルマートが出ることのできないストリップモールが出店の中心なので、ここで差別化している。
ダラーゼネラルやアルディのアパレル版といったところかな。

ファッションバグやケイトーあたりとぶつかるような気がするのでそうそう甘くはないですが、極小商圏のファストファッションって意外とニッチなんです。

鈴木敏仁 (12:30)


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2010年5月26日
[スーパーバリュ] セブアロットを集中出店する場所

全国紙の取材にセブアロット事業のCSOがコメントしています。

1、5,000店舗を目標としている(現在は1,188店舗)。
2、出店は"Food Desert"と呼ばれる、食品スーパーの出店密度が低いエリアに集中する。
3、現在フィラデルフィア、クリーブランド、デトロイトを商勢圏としているが、近いうちにワシントンDCにも進出する。
4、ターゲットとしている所得層は世帯年収4万5000ドル以下。

セブアロットFood Desertは最近よく使われる表現なのですが、資料によると2008年に成立した"Food, Concervation and Enegy Act"という条例で定義付けされた言葉なのだそうです。
直訳すると"食品砂漠"、値頃な価格の食品を提供する店舗が欠落しているエリアで、ほとんどが低所得層コミュニティ"のことで、つまり所得が低くて商売にならないのでチェーンストアが好んで出店しないエリア、ということになります。
だからコミュニティがチェーンストアの出店を望んで、出したがらないチェーンストアに要望書を出す、なんてことがよくあるようです。


セブアロットってすでにもうそういう商圏にしか出店してませんから、我々はよく分かっていることなんですが、あえてこうやって説明されると出店戦略を改めて確認することができますね。


ちなみに一度ダラスで視察に行ったとき、周辺の雰囲気が非常に悪くてこれは治安が悪そうだなあと思っていたら、ドライバーさんが「早く帰ろう」と言い出して、そうだよね、とそそくさと帰ったことがあります。
そういう場所をセブアロットは狙っているというわけです。

平均世帯年収4万5,000ドル以下と言っていますが、幅をかなり広く取っている感じで、現実的にはもっと低いと思います

鈴木敏仁 (01:58)


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2010年5月25日
[ウォルマート] スマートカードによる決済方式を採用か

ウォルマートが全店舗の決済にスマートカード用のターミナルを導入する予定であることが報じられました。カンファレンスでウォルマートの決済担当責任者が言及した模様。

ウォルマートが導入するとなると、業界がドミノ的に導入を始めるだろうと予測されてます。
アメリカではスマートカードはまったく導入されてなくて、先進国では一番遅れているんじゃないかと思います。最大の理由はコスト、偽造などで発生するコストと、導入するコストと天秤にかけて、導入をためらってきたというわけです。
ただ従来の紙にサインするクレジットカードの決済手法はプロセスも面倒で、これをウォルマートは嫌っているようです。

ウォルマートが動けばアメリカ経済が動く。
旧態依然としているアメリカの決済方式もようやく変わりそうです。

鈴木敏仁 (12:13)


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2010年5月24日
[Kマート] シアーズアウトレットと雑感

久しぶりにKマートのネタを。

シアーズアウトレット併設のKマート先々週、ラスベガスのトレーダージョーズに行った際、隣がKマートだったので久しぶりに訪問しました。
Kマートのために行くということはもはや無くなくなってしまって久しく、どこかに行くついでに訪問するしかチャンスがないのですが、Kマートの入っているショッピングセンター自体がもはやダメなのが多くて、他に行くついででも行く機会が最近はまったくありません。


シアーズアウトレット@Kマート久しぶりに訪問して驚いたのは、店の5分の1ぐらいの面積がシアーズのアウトレットとなっていて、大型のアプライアンスを中心にハードな商品が並んでいたことでした。
なるほど、空いたスペースを使ってこういう事もやっているんだと、ちょっとびっくりでした。

ついでながら店内は相変わらずダメダメで、Kマートの店頭エクセキューションはまったく上がっていません。
ただし衣料について言うと、日本のスーパーがやってるGMS型店舗のアパレルよりはプレゼンテーションはよほどいいんじゃないでしょうかね。Kマートについていろいろ言う人が多いけれど、それはアメリカ国内で比較したことなのだという認識は持つべきです。


さてこのKマート、最近いろんなことをやり始めてます。
一つ目はコインランドリー。買い物している間に選択しましょうという趣向。
二つ目はネットで注文して店頭でピックアップするというMyGofer。お店は倉庫としてリテールはしません。
三つ目は貴金属の買い取り、ゴールドとシルバーを買い取るというサービスなのですが、実際に取引するのは別会社で、売場に封筒を用意しているだけの模様。
四つ目はシアーズマーケットプレイス、アマゾンが開始してウォルマートも追随した、自社の傘の下で他社にも販売してもらうモデルです。

とまあ、いろいろやっているんですが、おそらくこの企業がやるべき事は店舗オペレーションの立て直しで、リソースは分散ぜずに一点に集中すべきだと思うんですけどね。


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鈴木敏仁 (02:06)


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2010年5月21日
[プロクター&ギャンブル] ネット直販を開始、狙いはマーケティング

プロクター&ギャンブルがネット直販を開始しました。サイト名はeStore、自社の商品を消費者に直接販売しています。1月に始めることを公にしていて、その後テストをしつつ、今月に入って公式公開にいたったというわけです。
目的は利益を上げることではなくてマーケティング、消費者動向を直接把握しようとするもので、獲得するインサイトは自社のブランドへ利用するだけではなくて、小売企業とも共有するとしています。

P&Gはネット直販にはずいぶん以前から自らの足を踏み入れていて、90年代末から例えばビューティケアのReflect.comや、TheEssentionals.comなどを作り、しばらく運営してスクラップしています。

なのでアメリカの流通業界においては珍しい事例ではないのですが、日本ではあまり聞かないことですよね。

今回はレビュー機能や、Facebookと連動するなど、今までとはまた違った取り組みを実施しているようです。


もう一つ面白い話。

ヨーロッパでブーツの商品をイタリアのファーマシーへ販売するというニュースが今月初めにリリースされてます。ブーツがイタリアのファーマシーに商品を売るためにP&Gの流通販路に乗せるというわけです。
ブランドはLaboratories Serum 7。

これってアメリカではターゲット、カナではショッパーズ・ドラッグ・マートが独占販売形式で売ってるブランドですね。つまり海外においては一つの独立したブランドとして売ろうとしているものでして、とすると今回の取り組みが成功すると、P&Gを使って海外で販路をこれから拡販するということがあるのかもしれません。
日本にも、商品で再上陸するかもしれない。


P&Gっておもしろい企業です。

鈴木敏仁 (02:57)


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2010年5月20日
[セイフウェイ] foursquareと提携してプロモーションを実施

今日はセイフウェイのニュースを二つほど。

まず一つ目。
昨日の株主総会でCEOのスティーブン・バードがプライシングについて言及しました。
「競合企業群より2%高かった価格を、メインとなる競合企業よりも安く設定した。また二番目に大きな競合企業より2%安かった価格を4%安くした」

この競合企業は"Conventional competitor"と表現してまして、どの企業のことを言っているのか、分かるようで分からない。伝統的なスーパーマーケットということならクローガーとスーパーバリュ、いつもの競合企業という意味ならウォルマートとクローガーということになります。
ただウォルマートよりも安くなるということは有り得ないので、おそらく前者でしょう。

ただどういう尺度なのかも分からない。セイフウェイの販売管理費率は25.3%でダントツに高く、20%を切っているウォルマートやクローガーよりも売価が安くなるということはありえませんので。

セイフウェイも他社同様に大きな値下げをしてますので、これをアピールしているものと思います。


二つ目はユニークなプロモーションの話。
ジオメディア、またはロケーションサービスと呼ばれているソーシャルネットワーキングサービスが最近注目を浴びています。GPSを使って、店舗や空港など"場所"で登録し(チェックインと呼ぶ)、そこにいる、またはいた人たちと何かを共有するサービスです。
最近急速に伸びているのがfoursquareというサービスで、iPhone用のアプリを使ってチェックインするといろいろな種類のバッジをもらえる遊びでなのですが、一つの場所で一番チェックインしている人はメイヤー(市長)という"栄誉"あるバッジがもらえます。

セイフウェイがこれを利用、自店内のスタバでメイヤーを持っている人にフラップチーノの1ドル割引を提供するというプロモーションを始めました。期間は6月28日までです。

店舗内スタバのメイヤーになると言うことは、セイフウェイ店舗に頻繁に来ていることを意味していますから、この人にプロモーションを提供するというのは理にかなっています。


このジオメディアとロイヤルティマーケティングを絡めると、いろいろな何かが起こりそうなんですよね。
ベストバイとメイシーズがこれを考えているようです。

ただジオメディアをプロモーションに実際に使うのはおそらくセイフウェイが最初の企業だと思うんですよね。
ということで記録として残しておこうと思いましてこのネタをエントリーしました。


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鈴木敏仁 (02:16)


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2010年5月19日
[ホームデポ] 4年ぶりの既存店プラス

ホームデポが4年ぶりに四半期ベースの既存店をプラスにしました。発表された第1四半期の決算によると、売上高は4.3%増、最終利益高は21%増、既存店成長率は3.3%増と、トリプルプラスの結果となりました。
2006年から既存店は対前年比でずっとマイナスだったそうです。

ロウズも既存店は2.4%増で、ホームセンター業界が上向いてきた感があります。ただ両社ともに今後の予測については慎重で、2011年までは以前のような成長モードにはならないだろうとしてます。


ホームデポのプラスですが、経済環境という外部要因だけではなくて、社内が良くなってきたという内部要因もあるんじゃないでしょうかね。
先日とある店舗に行ったところ、なんとグリーターが2人も入り口にいて挨拶をしていました。それもウォルマート的な単なるあいさつ担当ではなくて、売場を良く知っている店員なので相談すると売場まで連れて行ってくれたりします。

ホームデポもだいぶ変わって、それが売上に反映され始めているように感じるんですが、どうでしょう。

鈴木敏仁 (01:37)


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2010年5月18日
[ウォルマート] 増収増益と既存店成長率のマイナス

ウォルマートが第1四半期の決算を発表しました。
売上高は6.0%増、純利益高は9.9%増の増収増益と絶好調な数値を残しているのですが、カギとなる既存店成長率が1.1%ダウン、客数も落ちているようで、依然まだら模様です。

原因として指摘されているのが、景気の悪化を理由としてトレードダウンしてウォルマートで買い物をした顧客層が元に戻ってしまったのではないかという見方と、競合企業も昨年来一斉に値下げしていてウォルマート価格がアピールしていないのではないかという見方です。

増収増益で、しかも増益率が非常に高い。
しかし一方で既存店はマイナス。
これは昨年度の決算と同じ傾向なんですね。
しかも財務的には極めて健全でして、これが何を示唆しているのか一生懸命考えているところです。
仮説は一応あるんですけどね。


ウォルマートが食品1万アイテムのロールバックを始めたのが4月のことでした。今回の第1四半期決算は4月11日期末なので、このロールバックの結果が反映されていません。
ロールバックは3ヶ月スパンですから終わるのは6月、つまり第2四半期をカバーしているわけです。
次の決算の結果が楽しみとなってきました。

<追記>
一週間ほど研修のコーディネートで出張してきました。ラスベガスでFMIの展示会を見て、店舗を視察し、その後ダラスへ移動して店舗を見て回るというスケジュールでした。
気づいたことについてはR2リンクに簡単にメモしてますが、「いい企業はどんどん変わってバージョンアップする」を実感した一週間でした。

鈴木敏仁 (01:45)


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2010年5月12日
[CVSケアマーク] トム・ライアンが引退表明

CVSのCEO、トム・ライアンが来年5月の株主総会に引退することを発表しました。後任はラリー・マーロ。CVSは現在、店舗とPBMという2つの大きな事業を抱えているのですが、マーロは店舗サイドの総責任者です。

CVSは連結ベースでウォルマートに次ぐ売上高まで成長した大きな企業なのですが、その成長の大半を企業買収が担ってきたというユニークな企業です。
そしてそのディールを成功させてきたのがライアンなんですね。交渉能力が図抜けていて、業界でも有名な人です。
創業者ではないので、中興の祖、とでも言えばいいのでしょうか。

ですから、ライアンが引退するというのは、かなり大きなインパクトを持ったニュースなんです。

ケアマークとの合併がいったい正しかったのか。
実は分離させた方がいいんじゃないかという主張も出始めているんですね。

ライアンが作った壮大なビジョンの実現が、後任に託されるというわけです。


<追記>
現在ラスベガスにいまして、本日FMI2010に行ってきました。R2リンクツイッターに様子を少しだけエントリーしておきました。

鈴木敏仁 (08:13)


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2010年5月11日
[ウォルマート] 2,000坪の小型スーパーセンターを開発か?

ウォルマートが75,000sqf(2,113坪)のサイトを手当てしていて、ここに小型のスーパーセンターを開発するんじゃないかという話を複数のメディアが報じています。
ただ開発するのはコンビネーションストアだというメディアもあって、はっきりはしていません。2,000坪という大きさだと、大型のコンビネーションストアだというヨミの方が私には正しいように感じますが。

場所はロサンゼルス。
ウォルマートがバッシングされた時代に出店規制されてしまい、オリジナルの大型フォーマットが出せなくなってしまいましたから、スケールダウンして出てくる可能性はずっと前から言われていますので、ありえる話ではあります。

ただアーバン商圏ではネイバーフッドマーケットを使うと言われてきてはいるんですけどね。もし報道されているような2,000坪フォーマットを実験するとすると、ネイバーフッドマーケットではアーバンで競合できないと考えているのかもしれません。


<追記>
今日から研修コーディネートの旅に出ますので、エントリーが不規則になるかもしれませんがご容赦ください。いつもどおり、視察の様子は、ここかまたはR2リンクに載せていくつもりです。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (07:59)


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2010年5月10日
[セイフウェイ] 人事政策に見るセイフウェイの戦略性

セイフウェイが本社レベルにマーチャンダイジング責任者のポジションを新設、生鮮担当のゼネラルマネジャーだったケリー・グリフィスが昇進しました。グリフィスは、生鮮から非食品まで全マーチャンダイジングを統括します。

さて、このいわゆる日本的に言うところの本部統括商品部長というポジションをセイフウェイは置いてきませんでした。そのかわり例えばボンズやドミニックスといった傘下のユニットごとに商品部の責任者がいて、本部には生鮮やグローサリーといった部門ごとの統括責任者がいるだけでした。
これをまとめる役職を置くことで、今後の中央集権へのあしがかりとしたいんですね。
セイフウェイアはむかし、買収した企業のバイイングを本社に一気に移そうとして失敗した経験があって、商品調達の中央集権にはアレルギーが若干あるんじゃないかと思ってます。

ところでおもしろいのは、セイフウェイにはCOOがいないのですが、ナンバーツーはチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)なんですね。しかもこのCMOの下に今回新設される"本部統括商品部長"がぶらさがる組織図となる。

マーケティング部長の下に商品部長が来るという組織なんて、日本じゃ考えられないでしょう。
セイフウェイによるマーケティング重視戦略を垣間見ることができるんじゃないかと思います。
これがセイフウェイという企業を理解するカギの一つなのです。

鈴木敏仁 (01:30)


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2010年5月 7日
[HEバット] ディスカウント型フォーマットをオープン

テキサスに本拠を置くHEバットについて先週書きましたが、この企業がディスカウント型のスーパーマーケットフォーマットを5月5日にオープンさせました。場所はヒューストンです。

名称はジョーVスマートショップ(Joe V's Smart Shop)、延床面積は1,540坪、アイテム数が9,000、普通のスーパーマーケットがおおよそ4万ぐらいのアイテムを揃えますから4分の1程度に絞り込んでます。


HEBはセントラルマーケットという高価格帯のフォーマットを持ってますので、レギュラーフォーマットと合わせてこれで三層戦略に踏み込んだことになります。
他には、クローガー、スーパーバリュ、フードライオン、の三社がこの三層戦略を展開しています。

おそらく開発の意図の第一は対ウォルマートであり、まあこれから進出して来るであろうアルディとの戦いを想定している可能性もあります。


この上中下の3つのフォーマットを開発するのは簡単そうで簡単ではありません。とりわけディスカウント型というのはビジネスモデルがかなり違っており、パラダイムを変えないとできない。組織を別として責任体系を分離し、異なるバイイング、異なるオペレーションを組み立てないとまず不可能です。


ちなみに面白い話をすると、オープニング前からトレーダージョーズがオープニングの中止請求を裁判所に起こしているんですね。"貿易商人のジョー"と、"ジョー・Vさんの賢いお店"で、ジョーという名前がバッティングしているわけです。

トレーダージョーズは知的財産としてのその名称を非常に需要視していて、似たような名称に対しては非常に強い姿勢で排除を求めます。今回はどこまで戦うのか注目されています。


<追記>
来週の10日からFMI2010が開催されますが、iPhoneのアプリが登場しています。行かれる方の参考になればと思い、紹介しておきます。リンクをクリックしてください。
FMI2010


もう一つ参考までに、Twitterのハッシュタグは#FMI2010となっています。
また日本人参加者向けに私がハッシュタグをもう一つ作りましたので、ぜひお使いください。#FMI2010jpです。

鈴木敏仁 (03:02)


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2010年5月 6日
[CVS] アーバン店舗でコンビニエンス食品を拡大

ドラッグストアのCVSがアーバン(都市部)の店舗限定でコンビニエンス食品の拡大の実験を始めました。ここで言うコンビニエンスとはつまり総菜系のことです。
アーバンエリアの店舗は全体の20%とあるので、1,400店舗(総店舗数約7,000)が対象となっていることになります。

ドラッグストアの食品強化は今に始まったことではないのですが、ウォルグリーンが年初にいっそう強化するプランがあることを発表していて、CVSはそれを追うかたちとなっています。


ドラッグの食品にはお客の来店頻度を上げる目的があります。ただファーマシーを中心に置くアメリカのドラッグは日本よりもヘルスケアイメージが強く、加工食品はまだいいとして、生鮮を買うという購買行動はなかなか起きづらい。
だからメジャーな取り組みとなるため、やっているということがニュースになるわけです。

調達物流はマクレーンのような緻密な物流網を持った専門卸がいますから問題なし。つまりお客の認知度がカギを握ることになるのですが、日本のようにコンビニと組んでしまう手法を採らず、独自に行くのがアメリカのやり方と言うことができます。

鈴木敏仁 (12:53)


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2010年5月 5日
[メイシーズ] セルフサービスのビューティ売場を投入開始

デパートメントストアのメイシーズがセルフサービスのビューティケア売場を開発しました。現在15店舗で稼働中、これから水平展開して行くそうです。

名称は"Impulse Beauty"、売り場面積は1,000sqf(28坪)、黒いゴンドラがあると書いてあるので壁面にゾーニングされているようですね。ブランドメーカーが店員を派遣せずメイシーズの店員が対応することになるのですが、セルフですからカウンター越しの接客ではなく、お客は商品を手にとって選別することができるわけです。

揃えるのは超有名ビューティブランドのちょっと下ぐらいに位置するブランド。スマッシュボックス、H2Oプラス、フィロソフィー、などなどです。
ヘアケアのフェッカイも揃えている模様、デパートメントストアってヘアケアはあまり売ってないんですよね。


このビューティケアのセルフ売場、JCペニーが店舗内店舗形式でセフォラを導入してまして、これに対抗しようとしてるんでしょうね。
それと、CVSが実験しているビューティ360やアルタなど、マス環境でプレスティージビューティをセルフで売るフォーマットが増えてきているのも影響しているし、ネット販売で買う人が増えてきているのも大きい。

つまりデパートの対面ビューティという売り方がそろそろ限界に来始めていて、それを補うようにいろんなフォーマットが広がり始めており、デパートも新たな売り方を模索しなければならなくなってきているということです。


ずっと昔は加工食品も対面販売でした。
時代が変わるにつれ、売り方も変わって行く。

ビューティもそんな時に入りつつあるように感じます。

ちなみにそんなトレンドに一生懸命あがらおうとしているのが日本の薬業界、改正薬事法がそのシンボルじゃないでしょうか。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (01:29)


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2010年5月 4日
[ウォルマート] 廃棄物の不法投棄で和解、2,760万ドルの支払いへ

カリフォルニア州236店舗で廃棄物を不法に処理していると州当局から訴えられていたウォルマートが、和解を選択し、制裁金として2,760万ドルを支払うというニュースが報じられました。

ウォルマートの店員が漂白剤を排水溝に流しているのを、サンディエゴ群の環境担当者が偶然見かけたのが5年前で、これがきっかけで州当局が調査を開始、法令違反が多数見つかって訴えられていたというのが経緯です。


5年前というとちょうどアンチウォルマート運動が盛り上がっていたときで、ウォルマートのあら探しがブームでした。やられてしまった、という感じでしょうかね。


こういうニュースが日本で報じられる場合、ほとんどウォルマートだけを書いて終わってるんじゃないかと思います。読む日本人は、ああ、ウォルマートってひどいんだな、とい印象を持つことになる。
しかし、今回のケースは一般企業に対する警告的な意味合いが大きいんですね。
「今回のケースは大小にかかわらずすべての企業に対する警告である・・・」と州当局の担当者がコメントしてます。同じような訴えを大手チェーンに対して起こす可能性を示唆していて、その中には競合のターゲットも含まれてます。

大手企業を叩くことで抑止力とする。
アメリカではよくあることではあります。

鈴木敏仁 (01:51)


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2010年5月 3日
[ターゲット] iPhoneアプリにスキャニングを装備

ターゲットがiPhoneアプリにスキャニングシステムを導入しました。アプリを起動して商品をスキャンすると、商品の詳細、レビュー、店頭での在庫状況、などが即座に分かる仕組みです。
またスキャンしたアイテムをリストとして保管しておくこともできます。
ターゲットアプリ

このシステム、どうやらRedlaserが技術を提供しているようなんですね。
これについては以前エントリーしました。
時代を感じるiPhoneアプリケーション

独立したアプリだったんですが、個別の小売企業ともパートナーを組み始めたということになります。


アマゾンのアプリで驚いたのが昨年初頭のことでした。店頭で目にした商品を検索するとレビューがあっという間に出てくる。以来、アマゾンが取り扱っている分野の商品については必要に応じて買う前に評判を必ず確認する習慣がついてます。
アマゾンはまだスキャニングには対応してないんですが、たぶん近いうちに出すでしょうね、これは。


ターゲットのアプリに進化を感じるのは店頭在庫に直結している点にあります。例えば、ターゲットのアプリを使って自宅で商品のバーコードをスキャンすると、店頭にちゃんとあるかどうかを確認できる。
店頭の実在庫をリアルタイムで把握するリアルタイムインベントリーができあがってないとできません、これは。
理論在庫ではだめでしょう。"理論"と"実"には必ず誤差が生じますから、お客からのクレームの元となります。


この分野、すごい勢いで進化してます。

鈴木敏仁 (01:29)


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