2016年2月23日
[アマゾン] 送料無料のミニマムオーダーを35ドルから49ドルへ値上げ

アマゾンが送料が無料となるミニマムオーダーを35ドルから49ドルへ値上げしました。
40%の値上げです。

2013年に25ドルから35ドルへと40%値上げしていて、今回も同じ値上げ率ということになります。

アマゾンは期末の決算報告書でシッピングのコスティングを公開しています。
昨年度末の数値はまだ出ていないのですが、一昨年度は送料だけで42億2300万ドルの赤字でした。
おそらくコスト上昇分が送料収入上昇分を上回ったのでしょう。
宅配キャリアが送料計算のベースを変えたことが影響しているのかもしれません。

これによってプライムメンバーが増えるのかどうか。
プライムは二日間配送であればミニマムなしで送料無料となり、さらにその他にも特典がいろいろついていて、コストがどのぐらいなのか不明で、これが利益に貢献しているのかどうかはよく分からないところがあります。
調査によると、プライメンバーの年会購買額は平均1500ドルで、非会員の625ドルの2倍以上となっており、少なくとも囲い込みによる売上高増の効果はあるようです。

ちなみにウォルマートのミニマムオーダーは50ドルで、両社が並んだことになります。

鈴木敏仁 (02:03)


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2016年2月22日
[ウォルマート] 減収減益決算、来年度の見込みも下方修正

研修コーディネートのため出張中でアップデートが遅くなりましたが、ウォルマートが第4四半期と通年の決算を先週発表したので、ここでまとめて共有しておきます。
 
連結総売上高:$482,130 (-0.7%)
連結営業利益高:$24,108 (-11.2%)
連結最終利益高:$14,694 (-10.2%)

<米国ウォルマート>
売上高:$298,378 (3.6%)
営業利益高:$19,087 (-10.5%)
既存店成長率:1.2% (除ガソリン1.2%)

<海外>
売上高:$123,408 (-9.4%)
営業利益高:$19,087 (-10.5%)

<サムズクラブ>
売上高:$56,828 (-2.1%)
営業利益高:$1,820 (-7.9%)
既存店成長率:-3.0% (除ガソリン0.4%)

※以上売り上げ単位は100万ドル

減収減益だったのですが、売り上げと利益の双方がマイナスに終わるのは、アナリストは少なくとも過去25年間で初と書いてます。
私は93年から数値を追っていて、私の持っている記録上は22年間ではじめて。
1972年の上場以来初なのかもしれませんし、ひょっとしたら1962年の創業以来初かもしれません。

原因は2つ。
1つ目は海外、ドル高の影響が出ました。為替の影響がなければ海外売上高は3.3%増でした。
2つ目は時給アップによる販管費の上昇。

例えば為替がマイナスに作用したとしても国内がよければ相殺できるわけですが、双方が同時にマイナスとなってしまったため相殺できなかったというのが本当のところです。

米国ウォルマートの既存店プラスは6四半期連続なのですが、物価のインフレを考えるとほぼフラットと言ってよいでしょう。
繁盛店を多く持つウォルマートの場合、私はもうフラットでも御の字だと思ってます。

懸念材料はEコマースの成長率、為替の影響を差し引いて対前年比12%増でした。
ここはやっぱり20%は欲しいところ。

また2016年度の見込みも昨年末に発表していた数値から下方修正しました。

そのほかいろいろ情報があるのですが、メルマガでまとめようかと思ってます。

鈴木敏仁 (11:27)


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2016年2月17日
[クローガー] イスラエルのスーパーマーケットに買収提案か

フレッシュマーケットに買収提案しているとみられているクローガーですが、イスラエルのスーパーマーケット企業、メガにも買収を仕掛けているのではないかとメディアが報じたようです。
メガは127店舗、複数の投資企業がグループでビッドしていて、クローガーはこのグループに参加しているようです。

フレッシュマーケットについては買収提案しているのはクローガーだけではなく、投資企業との競争入札になっているようですが、公式なアナウンスはないのですべて周辺情報です。

クローガーは積極的な買収へと戦略転換しており、双方ともにありえるのですが、国内と海外を同時進行させているとすると、インパクトはかなり強いですね。

鈴木敏仁 (02:47)


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2016年2月12日
[ウォルグリーン] 薬の廃棄用キオスクを設置

ウォルグリーンが必要なくなった薬を廃棄するキオスク(日本語だと専用ボックス?)を500店舗に設置すると発表しました。
500店舗のほとんどは24時間営業店舗を選ぶとしています。

必要なくなった薬には有効期限切れのものも含まれます。

目的は、オピオイド系の鎮痛薬など中毒性のある薬の放置を防ぐことと、薬が一般ゴミとして捨てられたりトイレに流されたりすることによる環境汚染を防ぐこと、にあります。
薬による環境汚染の例としては、海洋に流れ出た抗うつ剤が魚の行動に影響を及ぼすことが資料であげられています。

アメリカのドラッグストアの役割というものがこのニュースで分かるんじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (02:21)


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2016年2月10日
[シアーズ] さらに続く縮小均衡

シアーズが第4四半期と通年の業績を発表したのですが、相変わらず悪く、運転資金の調達のためにいっそうの資産の切り売りを予定していることを明らかにしました。
既存店成長率は、第4四半期がKマート7.2%減、シアーズ6.9%減、通年ではKマートが7.3%減、シアーズが11.1%減でした。

アナリストによると、2012年以来ランズエンドといったの傘下の子会社のスピンアウトや店舗の売却等で95億ドルを調達しているそうなのですが、足りなくなっている模様。年度末のフリーキャッシュフローが減っていて、今年度は25億ドル近くを調達する必要があるとしています。

倒産することなく、切り売りしながら縮小し、均衡しようとしているシアーズは、ひょっとすると凄いのではないかと最近思い始めました。
おそらく普通のリテーラーでは無理でしょう。
さすが投資のプロが運営している企業だなと、逆に感心しています。

鈴木敏仁 (03:35)


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2016年2月 8日
[ピーポッド] 駅にピックアップステーションを設置

ピーポッドがワシントンDC周辺の駅三ヶ所に、ネットで買った商品のピックアップステーションを設置すると発表しました。
ピーポッドはアホールドUSA傘下のネット専業スーパーで、ストップ&ショップやジャイアントといった他の傘下スーパーマーケットと共同でEコマースに取り組んでいます。
すでにワシントンDC周辺に専用のデポやジャイアントに隣接させたピックアップオフィスを53ヶ所展開していて、今回は初の駅でのトライということになります。

運営時間は16~19時で、日中にオーダーし、帰宅中にピックアップして帰るお客を想定しているそうです。

東海岸は人口密集地多く電車通勤している人が少なくなくて、こういうアイディが具現化できる素地があるんですね。
車移動が主体の私が住んでいるロサンゼルスだと難しいサービスです。

鈴木敏仁 (01:34)


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2016年2月 5日
[ロウズ] カナダのロナの買収で合意

ロウズがカナダのホームセンターチェーン、ロナを買収することで合意したと発表しました。
買収総額は32億カナダドル(23億米ドル)、現行株価のおよそ2倍のプレミアムでロナ取締役会から承認を得ました。
店舗数はロナ500店舗、ロウズは40店舗、両社合わせるとおよそ56億カナダドル規模となるそうです。
ただし規制当局の承認をこれから取らなければならないので、最終決定ではありません。

ロウズは2012年にも買収を提案しているのですが、提案額が低いとして拒否された経緯があります。
2度目の今回は買収額を上げ、さらに買収に対して保守的な地元行政に対して十分な根回しをしたようです。

ターゲットは完全撤退、セイフウェイは売却して撤退と、カナダ市場で失敗するアメリカの企業が後を絶たないため、今回の買収プランに対して懐疑的な見方があります。
ただ根回しの中で、ロナ社員を解雇しないという約束事項があるようで、実質的にはロナがロウズを吸収することになるのではないかと思うので、リスクは低いように感じています。

鈴木敏仁 (01:46)


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2016年2月 4日
[アマゾン] リアル書籍店舗の展開計画について

アマゾンがリアル書籍をシアトルで1店舗実験中ですが、300~400店舗を出店目標としているというニュースが流れました。
確定的に報じているメディアもあるのですが、実はショッピングセンター運営会社ジェネラル・グロースのCEOが自社の決算発表時に漏らしたネタで、アマゾン自身はノーコメント、その後ジェネラル・グロース社はアマゾンの計画を代弁したものではないと、短い火消しコメントをリリースしています。

ジェネラル・グロース社CEOのコメントの文意は、モールには人が来ている、Eコマースの時代でもラストワンマイルとしてのリアル店舗は重要だ、アマゾンも300~400店舗を計画しているし、他のネット販売企業もリアル店舗を開店している、というもので、リアルの重要性を説く中で"あのアマゾンも"と引き合いに出したというのが本当のところです。
うっかり漏らしてしまったのではないでしょうかね。

実験する以上最終目標として数百店舗という数値を初期に立てるのは当たり前と言えば当たり前です。
またはひょっとしたら実験が順調に推移しているので具体的な目標を立てたのかもしれません。

アマゾンが計画を立てる中でショッピングデベロッパーとそういった情報を共有していたのでしょう。

いずれにしてもアマゾン自体はノーコメントなので、リアル店舗をどうするのかは依然藪の中であります。

鈴木敏仁 (02:02)


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2016年2月 1日
[アマゾン] 自らを輸送サービスプロダイバーと定義

アマゾンがアニュアルレポートで自社のビジネスを、"transportation service provider"(輸送サービスプロバイダー)だとはじめて定義したとメディアが報じました。

"companies that provide fulfillment and logistics services for themselves or for third parties, whether online or offline"
「オンラインまたはオフラインで、彼ら自身またはサードパーティに対して、フルフィルメントとロジスティックスサービスを提供する企業」
と記しているようです。

これによって、航空機をリースしたりトラックを購入したりといった最近の動きの戦略的意図が見えてきた、というわけです。
Eコマースやネット販売といった小さな枠組みではなく、産地から消費者へとモノを運ぶために必要なすべてをカバーするビジネス、というような意味合いかなと。
先週のエントリーで私は「海外から消費者まで一気通貫」という表現を使いましたが、ほぼ正解ですね。

アメリカの大手小売企業のほとんどがロジスティックスを内包していますが、アマゾンは店を持たないだけにその意味合いが濃いように思います。

鈴木敏仁 (09:19)


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